リバネス研究費:エディテージ受賞者インタビュー(7)根岸英雄先生
リバネス研究費エディテージ賞で奨励賞を受賞された根岸英雄先生(東京大学 生産技術研究所 特任教授)にご研究についてインタビューしました。
根岸さん、エディテージ賞奨励賞受賞、おめでとうございます。
この度は奨励賞に採択して頂きありがとうございました。採択して頂いた研究課題を発展させ、より良い形で論文として世界に発信して行きたいと思います。成果の発信は学術研究にとって大変重要なことなので、今回のような形で学術研究の発展に寄与しようという御社の理念は大変すばらしいものだと思います。頂いた奨励賞は執筆作業に活用させて頂きます。
根岸さんの論文は今年、Nature Immunologyにも掲載されましたね。英語で論文を書く際に留意されていることはありますか?
英語で書くことそのものについては、あまり気にしていません。下手な英文であろうと、間違った文章であろうと、ある程度目をつぶって、それよりもその後ろにある論理を大事にしています。文章がたとえ違っていても、まぁ、かなり違っている場合もありますが(笑)、英文校正サービス等があることを前提として、論理の方を大切にしています。
研究者を志した動機は?
もともと勉強は好きだったのですが、研究を世のため、人のために役立てたいと思ってこの道に入りました。ウィルスによる病気とか、がんを治したいし、研究の最前線で仕事がしたいと思いました。民間企業と大学の違いは自分の研究ができるかどうかだと思います。アイデアがあって、仮説を持っていれば、それを自由に実行できる、そうした大学の環境は魅力でした。
今後の抱負は?
応募した研究課題のように、感染症という現象をもっと包括的にとらえて、ウィルスだけの研究とか、生体だけの研究ではなく、ウィルスと生体の両方の視点から現象を解釈して、その先に見えてくる新しい現象を解明できれば、そしてその成果を治療に役立てられれば良いなと考えています。
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