リバネス研究費:エディテージ受賞者インタビュー(2)梅澤雅和先生
今回リバネス研究費エディテージ賞で激励賞を受賞された梅澤雅和先生(東京理科大学 ポスドク研究員)にインタビューしました。
梅澤先生、奨励賞の受賞、おめでとうございます! 受賞されたご感想は?
大変感激しました! 頂いた賞を、価値ある論文の校閲に使えるよう、努力いたします。私は“ナノ分子による生体との相互作用”や、“社会の中でのナノ素材の使われ方”など課題の多いテーマの研究をしています。ナノ素材は有効性の高い素材である反面、生体への有害な作用も多くあります。この現状を打開するために、網羅的遺伝子発現解析(マイクロアレイ)データから正・負の生体作用を公平に評価するデータ解析手法の確立を目指してきました。これは発現解析データから生体応答の“全体”および“生物学的・機能的意味”を捉えようとするものです。さらに、新規素材・技術の実用化には技術革新と合わせてリスク評価・リスク管理も重要な課題であるため、この過程に必要となる「研究者」、「消費者」、「行政」との間の情報共有の方法論について提示することも目指しています。今回応募した研究課題ではナノ素材による免疫系への作用の評価し、ナノ素材の安全性と産業応用の両立を促すための論文を執筆することによって、関連分野の国際的な発展に寄与したいと思っております。そこで、効果的な出版を実現するためもエディテージのご支援を頂きたいと思います。
若手研究者にとっての英語教育について日頃お考えになることはありますか?
エディテージ賞に応募することによって、日本の英語教育について、また東京理科大学における英語教育を考えるきっかけとなりました。大学生に対して英語のレベルアップを図る為に、論文や発表の指導をするポスドク等の若手研究者が的確な指導方法を身に着ける事が、その下にいる学生たちにとって英語でのコミュニケーション能力を効率よく高めていく第一歩になると考えています。そこで、これからもエディテージと情報交換をしていきたいですし、エディテージには理科大だけではなく、世界で勝負をする若手研究者たちのためのサポートを期待しています。
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