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中国、オープン・アクセス政策を発表

中国は、地球規模での科学的成果と研究において主導的役割を果たしている国の1つですが、オープン・アクセスへの移行にも参加しています。2014年3月15日、中国における基礎科学への主要な資金提供機関である、中国国家自然科学基金委員会(National Natural Science Foundation of China;NSFC)と、中国でもっとも権威のある研究機関である中国科学院(Chinese Academy of Sciences;CAS)とが、両機関に関係のある研究者が、自分たちの研究が掲載されてから1年以内に自由にアクセスされることを認めるよう、発表しました。中国では研究成果が増えていることから、一般に公開される論文の数もまた膨大になると予想されます。
どちらの機関も、この政策の実行について詳細なガイドラインをまだ発表していません。CASが機関リポジトリのネットワークを持っているのに対し、NSFCは米国国立衛生所(NIH)のオープンアクセスレポジトリであるPubMed Centralをおそらくモデルにした、研究者のレポジトリを設置する予定です。
研究を自由に入手できるようにするという国際的な動きに、公式として参加している中国にとって、最新の情勢は大きな一歩といえます。
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