出版倫理のルールは査読者に適用されるか?

出版倫理のルールは査読者に適用されるか?

事例: 
投稿前ピアレヴューサービスをディスカウント料金で希望の顧客から、論文が送られてきました。支払い手続きをふんでいるとき、私たちは、その顧客が共著者リストに載っていないことに気づきました。不思議に思い、著者リストに掲載されている人たちに連絡を取りました。彼らから何も知らないという返事を受け、疑いは確かなものになりました。実際のところ、論文はすでにジャーナルに投稿されており、ジャーナルが示しているステータスには「査読中(under review)」と書かれていました。

 

行ったこと:
私たちは料金を返却し、仕事を断りました。その間に、著者は私たちに援助の打診をしてきて、ジャーナルエディターに通知していました。さらに調査を進めると、論文を送ってきた人物は若手の研究者でした。どうやら、彼は自分の指導教官から論文を渡され、レビューするように言われたらしいのです。論文のレビューが難しいと彼は思いましたが、指導教官からはその後もレビューするようプレッシャーをかけられました。他に解決策が見つからず、彼は有料の査読サービスを利用し、指導教官の要求に応えることを決めたのです。ジャーナルから確認が取れ、彼の指導教官が、論文査読の推薦を受けた査読者の一人であったことがわかりました。これは実に、査読者による倫理違反でした。ジャーナルは、守秘義務と信頼に反する行為があったことを認め、その査読者に対して措置を講じると著者たちに約束しました。


要約: 
倫理にかなった論文を掲載することが著者にとってベストプラクティスであるように、出版倫理は査読者にも適用されます。出版倫理委員会(The Committee on Publication Ethics (COPE))は査読者が従うべき 一連の倫理指針 を設けています。この指針によれば、査読者は以下の基本方針を遵守するよう求められています。

  • 査読者は査読の機密性を尊重し、査読中・査読後を通じ、論文に関するいかなる情報も暴露してはいけない。
     
  • 査読者は、査読中に得た情報を、自分自身、他人、他の団体の利益のために使用してはいけない。
     
  • 査読中、別の人になりすますことは重大な不正行為とみなされている。


査読者は、査読において客観的かつ建設的でなければならない。強硬な態度で反対を示したり、相手を中傷する個人的なコメントをしたりしてはいけない。

 

 

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