若手研究者のための文献レビューの書き方指南

若手研究者のための文献レビューの書き方指南

リテラチャーレビューとは何か?

文献レビューとは、あるテーマに関するあらゆる著作物を評価しながらまとめることです。ほとんどの論文には、導入部分に、文献レビューのセクションがあります。しかし、文献レビューのみを一つの論文として発表することも可能です。文献レビューの基本は、独立した一つの論文でも、長い論文の一部である場合も同じです。本記事では、論文の一形式としての文献レビューについて紹介します。

文献レビューは、システマティック・レビュー(系統的レビュー)およびメタアナリシスと並んで、レビュー論文に分類されます。レビュー論文とは、ある分野における文献の概要あるいは批評的な評価を記述するもので、特定の課題を分析したり、傾向を捉えたり、既存の文献でまだ手つかずの空白を指摘するものです。レビュー論文を読むことで、あるテーマに関する現状の理解を把握し、各論文を読むかどうかを決めることができるため、レビュー論文は実質的に情報の宝庫といえます。レビュー論文を読めば、その分野の進展に後れを取ることがなく、研究の空白を見出すことができ、新たな研究分野を知ることができるため、新人研究者や多忙な科学者にとっては非常に有益なものです。論文の一形式としての文献レビューには、すべてのレビュー論文に共通する基本的特徴があります。

  • それだけで一つの独立した出版物となる。
  • その分野における発表済みの著作物に基づいている。
  • 新たなデータや実験は含まれない。
  • 未発表の文献は、いかなる形式であれ、対象としない


文献レビューを書くための最善の方法とは?

文献レビューの書き方にも、色々な方法があります。最も典型的な方法として、以下の2つが挙げられます。

1. 時系列に沿って書く

この方法では、入手できる情報を古いものから順に記述していきます。通常、出典を出版年月日の順に分けて説明し、分野ごとに研究と発展状況を記録し、その間の特殊なトピックについて記述します。この構成方法は、アイデアや方法が時とともにどのように発展してきたかに注目する場合に使われることが多いです。例えば十代の若者の皮膚がんを取り上げる文献レビューであれば、まずは過去の診断方法と治療について確認し、順次、最新のモデルと治療について書き進めます。

2. テーマ別に書く

この方法では、あるテーマを理解するために重要だと考える論点や理論的概念に基づいて既存の文献をまとめ、解説します。通常、この方法は、時系列に沿って書く方法よりも効果的だといわれますが、それは、単に各研究の要約以上のことを行なっているためです。この方法では、あるテーマの何らかの重要な課題に関する既存の知識を分析し、それによって方向性のようなものを示したり、読者に新しい見方や視点をもたらしたりすることができます。例えば、この方法で十代の若者の皮膚がんに関する文献レビューを書く場合は、黒色腫(メラノーマ)と非黒色腫皮膚がん、皮膚がんをもたらす日焼け、皮膚がんに対する十代の若者の意識と態度、治療モデルなどについて、セクションを分けて書くことができるでしょう。

どのように書くかがはっきりすれば、レビューの構成はおのずと決まってきます。


文献レビューの構成とは?

文献レビューには通常、以下の要素が含まれます。

  • 序論(Introduction): 文献レビューには、必ず序論が設けられます。何について述べるのかという文脈を明確にするために、研究分野に関する情報や、選んだテーマの分野における意義、文献レビューの焦点などについて述べます。
  • 方法:ほとんどの文献レビューには、文献を選んだ基準や、情報の提示の仕方について述べたセクションが設けられています。このセクションがあることで、読者は、著者のアプローチを理解しやすくなります。
  • 本論 (Body):本論の段落構成は、文献レビューの書き方によって決まってきます。時系列に沿って書くなら、期間ごとに段落を改めることになり、テーマ別に書くなら、テーマごとにサブテーマを設ける形式になるでしょう。
  • 考察と結論(Discussion and conclusion): この部分では、重要な研究の主な意義についてまとめ、テーマや分野に関してあぶりだされた疑問点について考察します。また、レビューによって明らかになった研究の空白について明確に述べ、将来の研究に対する妥当な提案を行うのもこのセクションです。
  • 引用文献リスト(Reference list):文献レビューは一次資料にのみ基づいているので、引用文献リストは重要な部分です。詳しく記述し、必要に応じてページ数やセクションの詳細も含めましょう。


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