質問: 同じ対象者から、同時期に2つのデータ(A・B)を収集しました。それぞれを別の論文として投稿するのはサラミ論文になるでしょうか。

質問の内容 -
対象者と時期、分析手法は同じですが、AとBはそれぞれ独立したものです。
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回答:

同じデータセットから得られた結果は、一つの論文でまとめて発表するべきでしょう。同じデータセットから得られた結果を複数の論文に分けると、サラミスライスや分割出版とみなされる可能性があります。(重複出版に関するICMJEのガイドラインをご参照ください。)


しかしながら、今回のケースでは、対象者・データ収集の時期・分析手法が同じでありながら、独立した2つのデータがあるとのことです。同じデータセットに基づいて2つの論文を出版することは、各論文のリサーチクエスチョンの焦点がまったく異なっていれば、問題とはみなされません。


例えば、同じ患者群から骨粗鬆症と脳腫瘍に関するデータを取得した場合、これらの独立した2つのデータセットを、異なる2つの研究に使うことができます。とはいえ、この点については、カバーレターと論文本体の両方で、完全な透明性を示すことがきわめて重要です。つまり、例えば脳腫瘍の治療に関するある薬の効果について論文を書く際は、全員の被験者が骨粗鬆症でもあるということを述べ、薬が骨粗鬆症に何らかの影響をもたらしたかどうかを述べる必要があります。同様に、骨粗鬆症に関する論文では、全員の被験者が脳腫瘍でもあることに触れなければなりません。さらに、データの収集と分析に同じ手法を用いていることから、2論文の方法セクションを相互引用する必要があるでしょう。


また、分野独自の要求事項に配慮する必要もあるかもしれないので、判断を下す前に、指導的立場の人や先輩研究者に相談してみることもお勧めします。


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