質問: 同じデータと方法を使った焦点の異なる論文を、2つの言語で出版できる?

質問の内容 -
英文ジャーナルに論文を投稿しましたが、査読プロセスが長いため、卒業に影響が出るのではないかと心配で、中国語でもう1本論文を書くつもりでいます。どちらの論文も同じモデルを使用し、方法も似ていますが、一方の論文では結果の応用に重点を置き、もう一方では方法とその改善に重点を置いています。これは二重投稿にあたりますか?
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回答:

論文の重点がまったく異なるのであれば、同じデータと方法を用いて2本の論文にすることは可能です。もちろん、もう一方の論文から引用した箇所があれば、参考文献として掲載しなければなりません。たとえば方法部分では、その方法を別の論文でも利用したことを明記し、出典を記載しなければなりません。しかし、2番目の論文は最初の論文とまったく異なるものでなければなりません。文献レビュー・考察・結果の提示方法を含め、あらゆる点が最初の論文と明らかに異なっていなければなりません。

焦点や全体的な提示の仕方に明白な違いが見られない場合は、二重投稿とみなされる可能性がありますので、十分な注意が必要です。もし2本の論文が酷似している、あるいは内容に重複する箇所が多いと思えるならば、中国語の論文は二次出版(secondary publication)とすることを考えましょう。

両方のジャーナル編集者から了承を得られれば、同じあるいはごく似通った論文を、二次出版として出版することができます。

ICMJE統一投稿規定では、以下の条件を満たしていれば二次出版は容認され得るとしています。

1. 双方のジャーナル編集者から許可を得ていること。

2. 最初の出版日と二次出版の出版日との間に、一定の間隔があること。

3. 二次出版の論文が、異なる読者層を対象としていること。

4. 二次出版の論文が、最初に出版された論文のデータや解釈を忠実に反映していること。

5. 二次出版の論文で、その論文がすでに出版済みであることをはっきりと読者に伝え、最初の論文を引用すること。

6. 二次出版の論文タイトルで、その論文が二次出版だとわかるようにすること。

今回の場合は、英語論文のジャーナル編集者にメールを書いて、同じ論文を中国語で出版したいと説明するのがよいでしょう。中国語版の読者があなたの論文によってどのような利益を受けられるのかという観点から、説得力のある理由を述べましょう。その提案に編集者が合意したら、最初の論文に関する詳細と、その論文へのアクセス方法を添えて、中国語論文のジャーナル編集者にメールを書きましょう。あなたの意図が明確であれば、倫理的観点から言えば、どちらの論文も出版が可能です。

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