エディテージが学術出版社向けの自動文書評価ソリューション「Ada」を開始

エディテージが学術出版社向けの自動文書評価ソリューション「Ada」を開始

:カクタス・コミュニケーションズによるアンサイロ社(

UNSILO)の買収により、エディテージのADAUNSILO Evaluateに統合されました。
 

(2018518日、米フィラデルフィア) - 学術コミュニケーションの世界では、出版社の利便性を高めるために、新しいテクノロジーをいち早く取り入れ、自動化を進めています。そこでエディテージはこのほど、研究論文の科学的内容を評価するための自動文書評価(Automated Document Assessment)ソリューション、Adaを開始します。


Adaという名称は、世界初のコンピュータープログラマーとされる、バベッジの解析機関に取り組んだエイダ・ラブレス(Ada Lovelace)にちなんでいます。Adaは、読みやすさや倫理的要求事項への順守状況という側面から、投稿論文の質を自動的に評価し、出版プロセスの各段階にかかる時間と手間を節約します。従来の自動評価ツールと違って、Adaは科学的内容の評価を目的として作られており、かつてないレベルでのカスタマイゼーションを実現しています。


カクタス・コミュニケーションズのテクノロジー部門バイスプレジデントのニシェイ・シャー(Nishchay Shah)は、Adaの機能を次のように説明しています。「Adaの仕組みはとてもシンプルです。テキストを入力情報として受け入れ、品質スコアを出力します。出版社はそれをもとに、論文を査読に回すかどうかを決めることができます。データベースやルールは、カスタマイズすることができます。つまり、特定のジャーナルや専門分野に合わせた設定が可能だということです。また、ジャーナル別、論文タイプ別、出版サイクルの段階別に、評価の厳密さを変えることもできます。Adaでは生データを取り込みむので、ファイルの種類は問いません。このため、あらゆる投稿フォーマットでの利用が可能です。AdaAPIに依拠していて、頑健なインフラをベースとしているので、編集部で現在利用中のツールやプロセスともすぐに連係させることができます」。


言語チェックのほか、Adaでは、倫理的事項に関する宣言についてのチェックを行うこともできます。これはジャーナルごとに設定することができます。また、補足的な内容チェックも簡単に追加することができます。さらに、原稿が基準を満たしていない場合は、著者にフィードバックを送ることも可能です。


投稿論文と出版論文の数が急激に伸びる中、出版サイクルの短縮を目指す出版社にとって、自動化は喫緊の課題です。小規模出版社、ニッチな分野の出版社、オープンアクセス出版社は、Adaを使うことで、活動を拡大しやすくなります。Adaは、学術コミュニケーションの世界に自動化の波を起こす存在となることでしょう。

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