質問: Dr. Eddyのお悩み相談:結果が微妙でも論文は掲載されますか?

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回答:

研究とはどんな結果になるかはわからないもので、研究者の生きがいとなるスリリングな挑戦になることも、時にはあります。がっかりするような結果であっても役に立つ可能性があるのです。問題や方法を少し変えることで、先行研究の上に新たな研究を築いていくことができます。最終的に画期的な結果に到達するためには、この方法がベストかもしれません。

けれども残念なことに、現代は研究のペースが非常に速く、研究者にかかるプレッシャーもきわめて大きいのです。論文が掲載されれば昇進の可能性がいかに高まるか、よくわかります。しかし、論文掲載を目的するためだけに、データが示している結論より頑健になるように結果を誇張するのは間違っています。

データの誇張を行って深刻な事態になったケースがいくつかあります。他の研究者が同じ結果を使って、あなたの研究を再現できるでしょうか?論文が掲載されたとしても、後になって、再現できないことが明らかになれば、研究の信頼性が疑われ、論文が撤回されてしまうかもしれません。もっと悪いことに、あなたの研究結果が画期的であると信じたメディアが一般の人々にそう伝えれば、医師もあなたが患者に与えた漢方を処方するようになり、もっと合った薬による処置がおくれることになるのです。

PLOS Medicineに掲載された最近の研究 では、科学者とは日々、画期的な研究を生み出し、新薬を発見していると一般の人に思わせるような最新ニュースを作るため、無作為化臨床実験の結果が大げさに報道されているかどうか分析しています。興味深いことに、著者らは多くのプレスリリースがこうした研究結果を誇張しているようでしたが、その結果は通常、もともとの論文のアブストラクトで誇張されていたということを著者らは発見しました。

この研究では、「結果の誇張」とは、処置の効果について意図的あるいは非意図的な強調、と定義していました。一般的なジャーナルより専門的なジャーナルの方が、この種の誇張がよく見られるということも発見されました。ほんの2週間前に発表された研究ですが、科学・学術出版界から大いに注目を浴びており、The Chronicle of Higher EducationThe ScientistScientific Americanのようなポピュラー・サイエンスのニュースレターに、この研究に関する論文が掲載されているくらいです。

この研究の発表とそれに関する報告の発表により、おそらく、ジャーナルの編集者と査読者は、誇張された結果のケースに対しいっそう注意を怠らないようになるでしょうし、この種の虚りの表示が疑われる論文をリジェクトするようになるかもしれません。


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