質問: Commentary論文の信頼性は、原著論文よりも低いですか?

質問の内容 -
原著論文として投稿した論文を、Commentaryとして再投稿するよう編集者から薦められました。この形式で投稿するには、今の論文を圧縮する必要があるようです。編集者に従うべきか、インパクトファクターがもっと低いジャーナルで原著論文としての出版を模索すべきか、悩んでいます。アドバイスを頂ければ幸いです。
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回答:

Commentary(論評)とは通常、出版済みの論文・書籍・レポートへの注目を促すことや、批評を行うことを目的とした短い論文のことを言います。特定の分野でより広範な関連性があることを指摘するために、既存の研究結果を用いて議論を展開する手法が一般的です。Commentaryも信頼性は高いですが、原著論文ほどではありません。なぜなら、このタイプの論文にはオリジナルのデータが含まれておらず、著者の視点や個人的経験を基にした、裏付けに乏しいエビデンスに大きく依存しているからです。


編集者がCommentaryとして出版することを薦めてきたのは、論文のデータが不十分だったためかもしれません。とは言え、「論文のデータは十分で原著論文としてふさわしい」との信念があるなら、別のジャーナルに投稿してセカンドオピニオンを求めるのもよいでしょう。そのジャーナルからも同じことを提案されたら、そのときは原著論文として出版する道はあきらめ、論文を圧縮して最初のジャーナルにCommentaryとして再投稿しましょう。


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