質問: Current Status: EDITOR INVITED

質問の内容 -
2019年11月29日に論文をScientific Reportsに投稿しました。Scientific Reportsでは、2020年6月23日からnew peer-review systemを利用できるようになりました。現在のステイタスが、EDITOR INVITEDです。Review結果は未着です。約7か月経過していますが、投稿の撤回をするべきですか。
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回答:

投稿してから査読が始まらないまま7か月というのは、少々長いと思われます。しかし、出版までに数年という長い時間を要する原稿もありますし、Scientific Reportsは、大手出版社のSpringer Natureのジャーナルです。とはいえ、それでも進捗なしに7か月というのはいささか長いでしょう。


‘Editor Invited’というステータスは、査読者に依頼が出されたことを示すものではありません。査読者に依頼が出されたなら、‘Reviewers Invited’になるはずです。‘Editor Invited’とは、原稿が、内部の専門家である担当編集者(Associate Editor, AE)の手元にあるということです。査読の前には少なくとも23の段階があり、まずはAEが原稿に目を通し、査読に回すかどうか判断します。したがって、何の判定も下されず進展もないまま7か月というのは、極めて長い期間と言えます。


ご質問にあった「new peer review system」については、ウェブサイト上に情報が記載されていないため、不明です。ただ、たとえこのシステムが適用されていたとしても、これが遅れの理由とは考えにくいでしょう。Scientific ReportsおよびSpringer Natureといった定評あるジャーナルおよび出版社が、原稿処理のタイムラインに影響を及ぼすような変更を行うことはないでしょう。


今できるのは、ジャーナルにメールを送り、ステータスの最新情報を尋ねるとともに、査読システムの変更について、(それが遅れの原因なのであれば)詳しい情報を求めることです。これらが把握できれば、査読を待つのであれ、原稿を取り下げて別のところへ投稿するのであれ、今後の対応について適切な判断ができるでしょう。取り下げを決めた場合に備え、並行して別のジャーナルに投稿前の問い合わせを送ることもできます。こうすれば、別のジャーナルへ投稿することになった場合に、貴重な時間を節約することができます。


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