質問: ネガティブな研究結果は、論文として発表すべきでない?

質問の内容 -
昨年、先例のない画期的な研究アイデアを思いつきました。倫理審査の承認も受け、前向き研究(prospective study)として、必要なデータ収集に励みました。しかし、統計分析の結果はすべてネガティブなもので、私の仮説を立証するものにはなりませんでした。この結果にとても失望しており、論文にまとめたとしても出版される見込みがあるかどうか分かりません。私はどうしたらよいでしょうか?
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回答:

その研究に多大な時間と労力を注ぎ込んだことを考えれば、論文として出版する道を模索すべきでしょう。ネガティブな結果を含む論文を出版したがらないジャーナルが多いのも事実ですが、科学の進歩のためにはネガティブな結果も重要であることは、ジャーナルも承知しているはずです。ネガティブな結果にも意義はあるので、発表する価値はあります。


ネガティブな結果が発表されれば、同じ研究が繰り返される無駄を省けます。研究者たちがその論文を読めば、その仮説が正しくなかったことを知ることができ、無用な時間や労力や資源を費やさずに済みます。また、ネガティブな結果は、ポジティブな結果を生み出すための道を開くものです。ネガティブな結果を踏まえて選んだ別のメソッドが、ポジティブな結果につながるかもしれません。アインシュタインの相対性理論ですら、先人たちが積み重ねてきた失敗をもとに構築されたものです。


現在の出版システムに欠陥があることや、ネガティブな結果に対する出版バイアスが存在するのは事実です。しかし、このような価値観に変化をもたらせるかどうかは、あなたを含めた科学者たちにかかっています。実際、科学コミュニティはこの問題を認識しており、状況を変えようと多くの人々が動いています。Journal of Negative Results in Biomedicine誌、PLOS ONE誌、The All Results Journals誌などの学術誌は、ネガティブな研究結果であっても投稿を行うよう研究者に働きかけています。これらのジャーナルへの投稿も、一度検討してみてください。


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