リバネス研究費:エディテージ受賞者インタビュー(5)中川威先生

リバネス研究費:エディテージ受賞者インタビュー(5)中川威先生

リバネス研究費エディテージ賞で奨励賞を受賞された中川威先生(大阪大学大学院 人間科学研究科 助教)にインタビューしました。

 

中川威先生、奨励賞受賞おめでとうございます。ご感想をお聞かせください。

自分の研究計画書が評価されたことが嬉しいです。多くの研究者の方々の中から選ばれたということですので、他の方に恥じないような、いい研究をしていきたいと思います。励みになります。

 

中川威先生の研究内容を教えてください。

お年寄りの幸せがどういうもので決まってくるのかということです。特に日本で、どういうものがお年寄りの幸福感を支えているのか、その特徴を西洋諸国(今回の計画ではドイツ)との比較で明らかにするのが目的です。御存知の通り日本では、お年寄りがどんどん増えています。「健康であることが幸せである」ということが、学問的にも世間的にも言われていますが、健康を維持する為には、医療や社会福祉で大きなコストがかかります。また、一定の年齢以上になると健康に問題が出てくるのは避けられません。私の仮説は、日本の高齢者は、体に支障が出てきたとしても、近所付き合いや家族の関係等、人とのつながりによって幸せと感じることが出来るというものです。

一方で欧米のお年寄りは、体に支障が出ると、日本の高齢者よりも幸福感が減少しやすいと考えています。他の国と比較することによって、日本の高齢者の幸せを規定しているのは健康よりも社会的関係性であることを科学的に証明出来れば、個人の健康だけでなく、周りの人とのつながりや関係性の豊かさが大事な社会にしていきたいと、他の国の人の考え方を変えるモデルに日本がなり得ると思います。

 

今後の抱負を教えてください。

日本の考え方を世界に知ってもらいたいと思います。私が取り組んでいる老年学と呼ばれる研究分野が発達しているのは、アメリカ、ドイツ、北欧ですが、最近は香港などの東アジア諸国にも重要な研究者がいます。特定の国や研究室を決めているわけではありませんが、3~5年後くらいに海外で研究してみたいという気持ちはあります。そのためには、いい研究をして海外の研究者に認めてもらうことが必要で、英語論文を書くというのは大事です。業績を上げるためだけでなく、世界に日本のことを知ってもらうためにも、重要だと考えています。また自分自身のアカデミック・ライティングのスキルを磨きたいと思います。読者に正確に意図を汲み取ってもらう為には、アカデミック・ライティングのスキルがあって初めて、英文校正が生きると考えています。

 

中川威先生について:中川威先生は2012年4月より母校の大阪大学大学院にて助教として活躍されている若手研究者です。中川先生は、日本の高齢化社会における社会的関係性による幸福について研究されており、今回のリバネス研究費に応募された際のテーマは「高齢期における幸福感に関する比較文化研究」でした。2005年8月~2006年6月、奨学金にてスウェーデン・ヴェクショー大学へ留学。2007年に大阪大学・人間科学部を卒業。その後、2012年に大阪大学大学院・人間科学部の博士課程後期退学後、現職を務められています。

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