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学術界におけるオープンアクセスへの意識:大規模著者アンケートの結果より

Editage Insights | 2018年12月28日 | 1,737 ビュー
学術界におけるオープンアクセスへの意識:大規模著者アンケートの結果より

登場して10年以上がたつオープンアクセス(OA)というコンセプトは、世界の出版の様相を徐々に変えてきました。「オープンアクセス」という名が示す通り、それは、学術文献をペイウォール(有料の壁)の裏に隠しておく従来のスタンスから脱し、アクセスしやすいものにする試みでした。OAという概念が地歩を固めていくのに伴い、学術界では忠実な支持者が出てくる一方で、OAと学術出版の持続可能性に関する議論を経て、懐疑的な立場を示す人もいました。


世界中の学会、資金提供者、出版社がOAを受け入れ、義務化さえし始めている中で、あることが気にかかりました。OAに対する研究者の見方はどのようなものなのか?という点です。学術システムおよび学術出版システムの中核を成しているのは研究者です。したがって、OAに対する研究者の姿勢を理解することは、OAがどのように変容し、学術出版の様相をどう変えていくのかをあらゆる角度から捉える上で、欠かせないことだと言えるでしょう。


エディテージは最近、好評を得た報告書「学術出版に関する著者の視点:グローバル調査報告書2018(Author Perspectives on Academic Publishing: Global Survey Report 2018)を発表しました。これは、学術出版に関する幅広いテーマに関する7000人近い研究者の意見をまとめた、これまでにない報告書です。

この調査の一環として、著者にオープンアクセス誌での出版経験の有無とその理由を尋ね、回答を報告書にまとめました。その後、調査データを洗い直し、さまざまな地域の研究者たちがオープンアクセスをどう考えているのかについて、さらに考察を深めました。そこから見えてきたのは、OAに対する世界各地の著者の、貴重かつユニークな視点でした。そこで今回新たに、「オープンアクセスへの意識における地域的傾向:エディテージのグローバル調査報告書2018からの結果より(Geographic Trends in Attitudes to Open Access: Findings from the Editage Global Author Survey 2018)と題した報告書を発行する運びとなりました。


この報告書では、調査における主要7カ国(中国、ブラジル、日本、韓国、インド、米国、英国)の著者の意見がまとめられ、以下の点に関する考察が示されています:

 

  • OAに対する認知度の地域差
  • OA誌を選ぶ/選ばない理由に関する国別の傾向
  • OA出版モデルに対する中国人研究者ならではの見解


エディテージ学術コミュニケーション部門アソシエイトバイスプレジデントのクラリンダ・セレジョは、次のように語っています。「オープンアクセスの動きは、国ごとに異なるペースで進展してきました。今年9月にScience Europeが開始したPlan Sの取り組みを受け、出版界は、オープンアクセスがどのように変化していき、学術コミュニケーション環境をどう形作っていくのか、固唾をのんで見守っています。オープンアクセスに関する著者の全般的な意識は近年高まっていますが、著者アンケートの回答を国別に区分してオープンアクセスに対する見方を地域ごとの傾向と関連付けるのは、興味深い試みでした。得られた結果の中には、大変勉強になるものがありました。また、オープンアクセス方針を策定し改善していく上で、出版社や資金提供者にとって非常に役立つと思われるものも見られました」。


​​​​​​​報告書のダウンロードはこちらから:

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