質問: 一つの実験でまったく別の二種類の結果を出し、二本の論文にすることは大丈夫ですか?

質問の内容 -
私は餌に化合物を添加し動物への影響を見る実験を行なっている者です。 タイトルの件ですが、例えばアルツハイマーと胃癌の両方を自然発症するマウスに対し、 それら二つの発症抑制に有効性が示唆されている化合物を摂食させ 結果を見ようとする場合、 実験1 アルツハイマーに対する化合物Aの影響 実験2 胃の発癌に対する化合物Aの影響 と別々の実験計画を一つの動物実験で完了することが可能でしょうか? 実験1では脳のみを摘出し結果・考察まで行う 実験2では胃を含む消化器を摘出し結果・考察までを行う を予定しています。 症状に共通点が見出されていないため 一つの論文で両方の結果をカバーすることは難しいことや 実験動物数の削減の観点から一つの実験で二つの論文を考えていたのですが この計画が倫理的に問題ないか(なかったとしてもマナーとして大丈夫か)などを 教えていただけますか?
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回答:

一点の曇りもないクリーンな計画なら、進めても問題ないでしょう。その場合、例えば胃がんに対する化合物Aの効果についての論文を書く場合は、同一マウスをアルツハイマー病の実験にも使ったこと、そして化合物Aが以外の治療にも効果を発揮したことに触れる必要があります。逆に、アルツハイマー病の論文を書くときは、マウスを胃がんの研究にも使ったことに触れなければなりません。また、同じ実験が元になっているので、2つの論文の方法セクションを相互引用する必要があります。


さらに、分野特有の注意点があるかもしれませんので、計画を実行する前に、スーパーバイザーや先輩に相談してみることをお勧めします。


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