質問: 指導教官による盗用

質問の内容 -
1990年代のことです。 私が卒業論文のために取得したデータを、指導教官が翌年に使用しました。事前に口頭で使用しても良いかを聞かれて、私は「かまいません」と承諾しました。しかし、できあがった論文の参考文献には、私の名前は挙げられていませんでした。 当時の認識では、修士でもない、大学生の卒業論文程度では、指導教官のものとみなされていたのでしょうか。
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回答:

これは盗用の事例に当たるでしょう。誰かがあなたの著作物の全部もしくは一部を使用し、そのソースを示していないとしたら、それは剽窃とみなされます。これは、使用について本人の許可を得ていても、得ていなくても同様です。

このような場合、ソースが紙媒体か電子形式か、また、出版済みか未出版かを問わず、あらゆる資料が対象となります。いかなる立場であれ(学部生でも修士でも)、研究に多大な貢献をしたのであれば、著者になるに値します。残念ながら、学生が進学しない場合にこのようなケースがよくあるようです。指導教官が、学生の貢献を都合良く利用してしまうのです。この「ゴーストオーサーシップ」についてはこちらをご覧くださいhttps://publicationethics.org/authorship

このような場合、学生は自らのオーサーシップ(著者資格)を求めるべきでしょう。指導教官はその要求を拒否することはできません。拒否すれば、非倫理的な行為と見なされるからです。(参考資料: http://www.icmje.org/recommendations/browse/roles-and-responsibilities/defining-the-role-of-authors-and-contributors.html


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