研究者たちが学術出版に望むこと:2500人超の声をまとめたレポート

研究者たちが学術出版に望むこと:2500人超の声をまとめたレポート

学術コミュニケーションのグローバルなリーディングカンパニーであるエディテージは数か月前、約7000人の研究者から学術出版のさまざまな側面に関する意見を集めたグローバルな著者アンケートに基づく、総合レポートを発表しました。アンケートの最後の項目に、学術出版システムのどこを変えたいか、という質問がありました。調査報告書の質的フォローアップとして、エディテージはこのたび、学術出版システムのどこを変えたいですか?

という質問に対するすべての回答を分析したレポートを発表しました。


研究者たちが改善の必要性を感じている領域として、次のような項目が挙げられていました:出版の遅れ、査読の質とプロセス、出版関連の高額な費用、ジャーナルのガイドラインとシステムの複雑さ、オープンアクセスの導入に関する不備。そのほかにも、注目すべきテーマとして、出版におけるさまざまなバイアス、若手研究者が直面しがちな問題、システムの不透明性などがありました。


世界中の2,500人以上の研究者からのコメントをまとめた今回のレポートは、学術出版に関するオープンエンドクエスチョンへの回答を調査した、非常に大規模な報告だと言えます。さらに、学術出版のシステムを変える必要があると答えた人の90%以上が、コメントの記述を行なっていました。これは、驚くべき数字と言えます。


エディテージ学術コミュニケーション部門アソシエイトバイスプレジデントのクラリンダ・セレジョ(Clarinda Cerejo)は、次のように述べています。「非常に多くの著者がアンケートに答えてくださったので、自由記述形式のコメントを掘り下げれば、重要なことが見えてくると考えたのです。正直なところ、この最後の質問に、これほど多くのコメントが集まるとは予想していませんでした。コメントの多くは、思慮深く、鋭く、現実的で、真摯なものでした。私たちは、アンケート調査を通じて、世界中の研究者たちの声を学術出版界にしっかり届けたいと、常々考えていました。そのためには、アンケートの回答者から得られた実際のコメントを分析し、提示するのがベストな方法だと思ったのです。このレポートは、研究者と関わり、研究者の生の声を求めているジャーナル、出版社、学会へのダイレクトな働きかけになると信じています」。


学術コミュニケーション業界最大の国際会議である学術出版協会(SSP)2019年の年次大会に先立って発表されたこのレポートが、興味深い対話のきっかけになればと思います。また、アンケート調査で得られたコメントの中から、学術出版に価値ある変化をもたらすヒントになりそうな、特に貴重なコメントもいくつか発表する予定です。


レポートはこちらからダウンロードが可能です。


サンディエゴで開催されるSSP 2019に参加される方は、エディテージのブース(N. 218)にぜひお立ち寄りください。エディテージのスタッフと交流し、レポートのコピーを手に入れましょう!


こちらの動画では、クラリンダ・セレジョがレポートについて紹介しています:

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