質問: 査読にて編集長から参考文献に入れる論文を指定されました

質問の内容 -
論文を投稿し編集長からの査読コメントで、参考文献に入れる論文がいくつか指定されました(その論文は投稿した雑誌の論文です)。その論文は今回の研究とは関連があまりないように思うのですが、参考文献に入れるべきでしょうか?一部だけでも入れるべきでしょうか? また、このようなことはよくあることなのでしょうか?
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回答:

参考文献として引用するのは、原稿と関係のあるものだけにすべきです。編集者から送られた参考文献リストの中に、自分の研究とは関係のない論文が含まれているのなら、それらを引用すべきではないでしょう。ただし、何らかの関係があるものが1、2点あるのなら、それらを採用して、編集者のアドバイスを考慮した姿勢を見せるとよいでしょう。編集者への返信の中で、自分の論文に関係がありそうな数点の文献のみを採用したこと、ほかの文献には関連性が見られなかったので採用しなかったことを伝えましょう。


編集者が自分のジャーナルで掲載された論文の引用を求めることは、まったくないわけではありません。これは、原稿の引用回数を増やすためです。編集者からの連絡が単なる提案であり、採用するかどうかの判断があなたにゆだねられているのなら、何ら問題はありません。しかし、もしそれが出版の必要条件として求められていたり、指定された文献の引用を強いられていると感じるのなら、科学編集者会議による出版倫理にかんする白書によると、これは一種の強制引用もしくは引用操作という不適切行為とみなされます。


編集者とやり取りをする中で、「指定した論文の引用に応じなければ論文をリジェクトする」とほのめかされていると感じる場合は、スーパーバイザーやPIに介入を要請し、自分の代わりに編集者にメールを書いてもらえるようお願いしてみましょう。メール冒頭で、そのスーパーバイザーが著名な学者であるという印象を与えると効果的です。以下に例文を示します:
 

「私は、教え子である_________の本原稿について、文献レビューをはじめとする学術面での助言や指導にあたっている者です。この分野で一定の経験を持つ学者として、貴兄が示された推奨文献リストを、興味深く拝見いたしました。教え子には、そのリスト内で関連性の認められる1、2点[具体的に特定する]を採用するようアドバイスしましたが、それらは、対象分野および貴ジャーナルに投稿した今回の論文の基礎的文献とは、関連性が薄いように思われます。仮説を補強する文献の採用は、そう単純にできることではありませんが、今回のケースでは、ご提案頂いたうちの数点については異論がないと考えたため、教え子にそのように助言いたしました。


貴ジャーナルに蓄積された豊富な文献についてご教示頂き、誠にありがとうございます。貴兄におかれましては、ご提案頂いた文献のすべてではなく一部のみの採用を勧めた今回の小職の判断を、十分にご理解頂けることと存じます。


教え子ともども、本原稿に対する判定をお待ちしております。」


ベテランの学者に間に入ってもらうことによって、編集者からのリクエストがストップすることを願っています!


このコンテンツは「原稿の執筆」ステージに属しています。

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