質問: 学位論文の最終章は、各章の「考察」の繰り返しでいい?

質問の内容 -
現在、2章構成の学位論文を執筆中です。各章それぞれで考察を行なっていますが、包括的観点での考察を別途用意しなければなりません。包括的考察は、前2章の考察の繰り返しでよいのでしょうか。
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回答:

論文の最終章は、単なる要約ではありません。前の章で言ったことをただ繰り返すだけでは、論文にふさわしい最終章とはならないでしょう。学位論文の主題を再確認し、結果と応用可能性を簡潔にまとめた上で、制約と将来の方向性も含めて述べるようにしましょう。


この中に前章の繰り返しが含まれるのは当然ですが、前章の考察で使ったのと同じ言葉を繰り返さないよう意識しましょう。つまり、包括的考察はアプローチを変えて書きましょうということです。前の2章の考察をただ組み合わせるのではなく、論文全体の考察としてください。


包括的考察の切り口や視点についてはよく検討しましょう。前の章からのコピー&ペーストや引用をしすぎないようにしましょう。それらの点に気をつければ、包括的考察が前章の考察とほぼ同じになるということは避けられるでしょう。


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