投稿前の校正で、アクセプトのチャンスを高められるか?

投稿前の校正で、アクセプトのチャンスを高められるか?

科学研究の分野では、英語が共通語としての地位を築いています。一流の査読付きジャーナルはほとんどが英語で出版されており、自然科学分野で採録されている論文の90%以上が英語で出版されています。さらに、2017年に発表されたある研究では、英語で書かれた論文の方が、他言語で書かれたものより引用されやすいことがわかっています(被引用率:66.3% vs 54.7%1。しかし、英語を第一言語とする研究者は世界では少数派であり、非英語圏の研究者らは、高名な査読付きジャーナルで論文を発表しようと競い合っています。実際、研究のアウトプットで世界をリードする中国でも、人口13億人のうち英語を第一言語とするのはわずか1%です2 
 

1: 各国の英語習熟度

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出典:『学術出版に関する著者の視点:グローバル調査報告書2018』(エディテージ) 


非英語話者の著者が母語で画期的な研究を発表したとしても、英文の一流国際誌で発表しない限り、注目を集めるのは難しいでしょう。新しい発見が重視され、それを発表することに強いプレッシャーがかかっている中、論文が査読付き国際誌に出版されるまでに経るプロセスが語られることはほとんどありません。英語のネイティブスピーカーであっても、複雑で専門的な内容を簡潔明瞭に表現することが難しい場合もあります。一歩引いた視点から研究を見て、その分野に詳しくない人でも理解できるように伝えるのは難しいことです。「ピアレビューへの信頼」をテーマとするピアレビュー・ウィーク2020に際し、今回は、学術出版において校正が担う重要な役割について考えてみましょう。

 

ハイインパクトな論文出版の障壁となっているもの


日本・中国・韓国は世界で研究をリードしている国々ですが、その論文著者らは、難題に直面することがあります。まず、非英語圏の論文は、英語圏の論文と比べて受理率が低い傾向にあります。(29.1% vs 40.3%3 。リジェクトの原因は言語以外にもあるかもしれませんが、エディテージが著者を対象として実施したグローバルな調査によれば、英語を第二言語とする著者の76%が、英語での執筆を困難に感じていました2。また、国によって研究の発表の仕方に文化的な相違があるため、投稿や査読といった複雑な出版プロセスを英語ベースで進める上で、さらなる問題が生じています。
 

2: 英文誌に投稿する論文の執筆難易度

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出典:『学術出版に関する著者の視点:グローバル調査報告書2018』(エディテージ) 


査読者にとっても、難しい側面があります。国際科学編集者会議(CSE)が査読者に責務として求めているのは、論文の正確性と新規性を評価し、文章の正しさや簡潔さをチェックし、倫理指針を遵守しているかを審査した上で、公平で建設的かつ有益なレビュー行うことです4。それぞれの論文に精査が必要なことから、査読者は、年々増え続ける投稿論文に対応することが難しくなっています。Publons2018年に行なった調査では、1年間に投稿される1370万本の論文の50%を、全査読者のうちの10%が担当していることが分かっています5。論文数の増加に対し、査読者数は比例して増えてはいません。こうした状況では、査読者が、論文の読みやすさで評価を下すことも珍しくありません。英文のレベルが十分でなく、文法などに間違いがあるような論文は、ほぼ間違いなくリジェクトされてしまうのです。

 

一流誌のリジェクト率が9095%を超える中6、著者からは、査読者や編集システムが本質的に偏っているという批判の声が聞かれます。科学知識の門番たるジャーナル編集者が、著者の名前だけを見て、論文の英語の質やテーマの意義を予断してしまうことがあります。実際、編集委員の多くが裕福な先進国の出身であることが研究で明らかになっています。そのことが、発展途上国の著者によるハイインパクトの研究を見過ごす一因となっているのかもしれません。このように軽視された結果、残念なことに、グローバルなインパクトを持つローカルな研究が、影響力のあるジャーナルにしばしば見過ごされてしまっています7


一流誌志向の高まりと投稿前チェック


一方、研究論文を出版することは、直接的にも間接的にも、研究者としてのキャリア、資金調達の成否、専門家としての評価に影響を与えます。トムソン・ロイターによるデータベース「Web of Science」のデータからは、科学者の評価や研究界における立場が、出版物の量とクオリティに大きく左右されていることが明らかになっています。こうした傾向を受けて、論文著者の行動にも変化が生じ、論文投稿先としてハイインパクトな国際誌を志向する動きが強まっています。一流誌への投稿が急増することはこれまでにもありましたが、すでに負担過剰なシステムを、さらに追い詰めることになっています。
 

3: 学術出版で著者が抱える問題

出典:『学術出版に関する著者の視点:グローバル調査報告書2018』(エディテージ) 


著者は、アクセプトの可能性を最大限に高めるために、英語が堪能なメンターや経験豊富な同僚にアドバイスや助けを求めたり、専門の校正サービスに依頼して論文を洗練させようと試みたりすることがあります。一方、一流誌も、学術分野の専門校正サービスを利用することで、出版に値する状態の論文原稿を用意することを推奨しています。こうしたサービスの活用を推進することによって、ジャーナルは、編集や査読プロセスの効率を上げて、よりハイインパクトな論文を掲載でき、さらに、査読付きジャーナルとしての信用を高めることができるでしょう。

 

綿密な校正とチェックによって、アクセプトの確率は高まるのか?


論文のアクセプトに対する校正の影響力を理解するために、エディテージはWolters Kluwer (WK)と共同で、校正を担当した191本の論文の投稿結果を調査しました。その結果、60%114本)が、著者の希望するWK誌に掲載されていたことが明らかになりました。また、54%(103%)は、校正サービスを受けてから1年以内に出版されていました。これは、2017年の1年間にWK誌に投稿された論文全体の受理率36%と比べても、非常に高い数字です。言い換えれば、WK誌に投稿された他の論文と比べ、エディテージが校正を行なった論文の受理率は24%も高く、1年以内の掲載率も18%高かったということです9
 

4: WK誌に投稿された論文の受理率

出典:『英文校正サービスは論文の受理率を上げるか?』(エディテージの報告書)


エディテージのような英文校正サービスは、必要ないと言われることもあります。しかし、この報告書からは、校正サービスによって平均以上のアクセプト率を達成でき、出版という目標の力強い後押しになることが明らかになっています。エディテージの英文校正サービスでは、英語やフォーマットを改善するだけでなく、研究そのものについてもレビューすることで、アクセプトまでの期間を30%短縮し、出版プロセス全体を通じて著者をサポートしています。

 

ハイインパクトな論文出版を目指す研究者の、賢い選択肢


エディテージの英文校正サービスでは、以下のような経歴を持つ優秀なエキスパート3名を厳選し、一流国際誌での出版を目指す著者の皆さんを、チームとしてサポートしています。

                   1. Natureなどの一流誌の査読者

                   2. 20年以上の経験を持つシニア・エディター

                   3. 毎年多くの出版を支援しているマネージング・エディター

 

エディテージの英文校正サービスでは、あなたの論文を、一流誌の査読者の視点から徹底的に評価します。論文の言語レベル、読みやすさ、体裁に磨きをかけて改善し、一流誌の受理基準を満たすためのガイダンスとサポートを提供します。加えて、一流誌での出版という目標を早期に実現できるよう、投稿先ジャーナルを変更する場合の再校正やフォーマットの再調整を、回数無制限で提供しています。


論文の出来を高めるなら身近な人に頼る方が早いと感じるかもしれませんが、プロの校正サービスを除外してしまうのはもったいないことです。研究や投稿論文の数が急増している昨今、論文がベストな状態になければ、競争上不利になります。最高のものを提出できなければ、何ヶ月も悶々としながら待機したあげく、最終的にはリジェクトという事態になりかねません。きめ細かく有意義な校正作業、一流誌の査読経験者によるアドバイス、出版支援という強力なコンビネーションでお届けするエディテージの英文校正サービスでは、これまで、Elsevier BVACSWiley-Blackwellを始めとする数々のハイインパクト誌での400件以上の論文掲載をお手伝いしてきました。出版までの所要日数は、平均でわずか61日です。今すぐエキスパートに相談するか、request@editage.comに連絡して、エディテージの英文校正サービスが論文出版という目標にどう役立つのかを確認しましょう!

 

参考資料:

  1. M. S. Di Bitetti, J.A. Ferreras – Publish (in English) or perish: The effect on citation rate of using languages other than English in scientific publications. Ambio, 2017. Retrieved from https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5226904/
  2. Author Perspectives on Academic Publishing: Global Survey Report 2018, Editage. Available at https://campaign.editage.com/global_survey_report_2018/
  3. S. Ehara, K. Takahashi – Reasons for rejection of manuscripts submitted to AJR by international authors. AJR Am J Roentgenol, 2007. Retrieved from https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17242215/
  4. Council of Science Editors’ White Paper on Publication Ethics: Reviewer roles and responsibilities. Retrieved from https://www.councilscienceeditors.org/resource-library/editorial-policies/white-paper-on-publication-ethics/2-3-reviewer-roles-and-responsibilities/
  5. Publons Global State of Peer Review Survey, 2018. Available at https://publons.com/static/Publons-Global-State-Of-Peer-Review-2018.pdf
  6. S. S. Khadilkar – Rejection Blues: Why Do Research Papers Get Rejected? The Journal of Obstetrics and Gynecology of India, 2018. Retrieved from https://link.springer.com/article/10.1007/s13224-018-1153-1
  7. S. Iqbal – Science journals might be more international but not their editorial boards. The Wire, 2018. Retrieved from https://thewire.in/science/science-journals-might-international-not-editorial-boards
  8. A. M. Petersen, et al. – Reputation and impact in academic careers. Proceedings of the National Academy of Sciences, 2014. Retrieved from https://www.pnas.org/content/early/2014/10/03/1323111111.abstract?sid=cfe6f1f4-f2e7-43e0-b54b-c3aa1a64c810
  9. Can language editing improve manuscript acceptance rates? An Editage Report. Available for download with this article.

 

Can language editing improve manuscript acceptance rates_An Editage report.pdf

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