学術誌“Biological Psychiatry”：概要と投稿時のアドバイス

出版基準

とくに遺伝子リスク因子／環境リスク因子、神経回路／神経化学、重要な新しい治療法をテーマとした基礎研究および臨床研究の研究論文を求めている。

投稿論文は以下のカテゴリー別に検討される。

• アーカイバル・レポート（Archival report）: 本文が4000 ワード以内、見出し付きアブストラクトが250ワード以内の、IMRaD形式の一般的な論文。
• プライオリティ・コミュニケーション(Priority communication): archival reportと似ているが、分野における概念上の発展に内容を限定。研究結果の速報(preliminary result)ではない。
• レビュー論文(Review): 最近のテーマを概観した、4000ワード以内の簡潔な論文。250ワード以内の見出しなしのアブストラクト。引用文献150点以内。
• 技術および手法(Techniques and method):「精神障害の基礎研究または臨床研究の技術および手法に関する新しい／改良された／注目すべき見解」。本文は3000ワード以内、見出しなしのアブストラクトは250ワード以内、図表は半ページまで。
• コレスポンデンス(Correspondence): オンライン限定。本誌に掲載された論文に関する、1000ワード以内のもの。アブストラクトなし。
• コメントとエディトリアル(Comment and editorial)：多くの場合、招待者が寄稿。1500ワード以内、引用文献10点以内。
• 若手研究者によるコメンタリー(Early career investigator commentary): 若手研究者に出版の機会を提供するもの。オンライン限定、単独著者、1500ワード以内、引用文献10点以内。

編集方針と投稿規定

投稿原稿は全てエルゼビア・エディトリアル・システム(http://ees.elsevier.com/bps) に著者としてログインしてからアップロードする（初めて利用する著者は登録が必要）。投稿前の質問を歓迎（アブストラクトを添えてbiol.psych@utsouthwestern.eduにメールを送る）。

査読プロセス

リジェクト率は非常に高く、約90%。およそ60%は査読を経ずに5日以内にリジェクトされ、残りの40%は通常の査読に回される。著者は査読候補者として6名を推薦できるが、著者と同じ機関に所属する人を含めることはできない。各論文は通常3名からの査読を受ける。

出版方針

Biological Psychiatryでは、著者にとって便利なFAQページを設けている(www.biologicalpsychiatryjournal.com/content/faqs)。各論文のワード制限を厳守することが求められているが、その適用は最初の修正後からとなっている。本ジャーナルは優れた文章を求めており、「焦点が絞られ、分かりやすく書かれている原稿の方が読者を引き付ける。編集者は、論文が簡潔明瞭にまとめられているかどうかを考慮する」。

受理された論文はウェブサイト上で即時公開される。最終受理後1週間以内に編集前の段階で公開され、引用可能となる。各論文にはデジタルオブジェクト識別子(DOI、digital object identifier)が付与される。最終的な編集と校正を経た論文の公開は約4週間後。たいていの場合、投稿後4～5ヶ月での掲載となる。

インデックスと指標

2014年のインパクトファクターは10.255。

便利なリンク集

ジャーナルのホームページ: http://www.biologicalpsychiatryjournal.com/
投稿関連: http://ees.elsevier.com/bps
著者向けガイド: http://www.biologicalpsychiatryjournal.com/content/bps-authorinfo
編集委員会: http://www.biologicalpsychiatryjournal.com/content/edboard
著者からのFAQ: www.biologicalpsychiatryjournal.com/content/faqs