ジャーナルの採択率をいかに解釈するか

ジャーナルの採択率をいかに解釈するか

多くのジャーナルが採択率、もしくは不採択率を使い、採択・不採択している論文の数が高すぎないか分析し、異常な傾向がないか監視しています。ジャーナルに投稿された論文の質によって採択(不採択)率がきまります。採択(不採択)率がジャーナル内で論文の質をコントロールする内的基準であるのに対し、インパクト・ファクターは外的基準です。一年の初めに、論文の80%か90%を不採択にしようと、必ずしも決めているわけではありません。自然に一定の率に落ち着きます。目標(値)を決めているジャーナルもありますが、値が異常に上がっているか監視する内的基準にすぎず、目標値は月ごとに変わります。

 

採択(不採択)率に影響を与える要因として他にも、システムにおける論文数があり、ほとんどの編集長やエディターが非常に注意深くモニターしています。一連のテーマに関する論文がシステムに十分あることにより、採択される論文の数が影響を受けます。1つのテーマについて一ヶ月に論文を19~24本掲載できる専門誌にとっては、これは特に懸念されることです。ですから、1週間に論文を約3本掲載し、一年で論文がおよそ1万本の投稿がある一般的な医学雑誌は、一年に1500~3000本投稿される専門誌より不採択率が高くなるでしょう。採択率を算出するとき考慮されるのは、投稿論文の数ではなく、処理・検討されている論文の数ですが。けれども、投稿論文の数とクオリティは、扱われる(処理される)論文の数に直接影響を与えます。

 

論文の著者が採択率の低さに意欲を失うことを恐れるため、たいていのジャーナルは自分たちのサイトに採択率を掲載しません。もっと重要なのは、ジャーナルのエディターが様々な理由で論文を不採択にし、フィードバックとして著者の役に立つコメントをよく提供している、ということです。優先順位にもとづき論文を不採択にしている専門誌もいくつかありますが、その研究がジャーナルにとって新しさを十分感じさせないか、あるいは研究の基準が非常に低いということです。多くのエディターは、はじめのうちは言語表現の問題には眼をつぶり、研究内容だけをもとに論文を検討することが多いでしょう。

ですが、論文が修正・再投稿のサイクルを経ると、エディターも言語表現についてはプロの手を借りることを期待したり、借りるようアドバイスしたりします。わずかですが採択率を掲載するジャーナルは、ジャーナルに関するページというところで採択率を掲載しています。ですから、数学的にみれば採択率が高ければ高いほど、論文が採択される可能性も高いのですが、論文の著者は、ジャーナルを選ぶ理由として採択率・不採択率を使うべきではありません。

 

小さな専門誌のほうが採択率が高いにもかかわらず、たいていの無作為化試験は不採択率の高い一般的な医学雑誌に投稿されています。これは純粋に、一般的な医学雑誌のほうがインパクト・ファクターと知名度が高いからです。ですから、単なる不採択率のせいでジャーナルへの投稿を断念しないでください。

 

また同時に、専門誌は、インパクト・ファクターや知名度からみて扱う範囲が広いジャーナルに比べて引けを取らないでしょうし、著者がターゲットとする読者の心を動かすことができるということに気づきましょう。

 

 

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