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ピッパ・スマート氏へのインタビュー

本シリーズ記事は、ピッパ・スマート氏へのインタビューを文章に起こしたものです。研究のコミュニケーションと出版を専門とする個人コンサルタントであるピッパ氏は、出版業界で25年以上の経験をお持ちです。今回のインタビューシリーズでは、編集者/出版社/司書の役割の変化をはじめ、ジャーナル編集者がさらにスキルを磨いて質の高いものを出版するにはどうすべきかなど、さまざまなテーマについてお聞きしました。スマート氏は、査読者をタイミングよく見つけなければならないジャーナル編集者の課題に目を向ける一方、発展途上国の著者/編集者/出版社との交流から、そうした国々でのジャーナル出版における最大の課題は可視性(露出度)と信頼であると強調しています。インタビュー後半では、Science Editors’ Handbookの編集経験について伺いました。本インタビューのハイライトは、ジャーナル出版に対するその鋭い理解と、科学コミュニケーションの特性にまつわる問題について同氏が抱いている懸念です。