睡眠不足で子どもの2型糖尿病のリスクが増大

睡眠不足で子どもの2型糖尿病のリスクが増大

子どもを早い時間に寝かせるのに悪戦苦闘している親は多いと思いますが、「子どもは早く寝た方が良い」という昔からの教えは、科学的に正しそうだということが証明されました。


ロンドン大学セントジョージ校がPediatrics誌で発表した新たな研究によると、適切な睡眠時間を確保することで、子どもの2型糖尿病のリスクを軽減できることが明らかになりました。成人糖尿病とも呼ばれる2型糖尿病は、これまで小児が発症することはほとんどありませんでした。しかし、運動不足や糖分過多な食事による子どもの肥満率の増加に伴い、子どもの2型糖尿病患者が増加する事態となっています。2型糖尿病になると、身体が血中のグルコースを制御できなくなり、血糖をエネルギーに変換するための十分なインスリンの生成ができなくなります。


睡眠と2型糖尿病の関係に着目した研究はこれまでほとんどなかったため、研究者らは、9~10歳のさまざまな民族の子ども4500人分の身体・血液データの収集に努めました。その結果、夜間の睡眠時間が平均1時間少ないだけで、血糖やインスリン抵抗性が高くなり、2型糖尿病のリスクが増大することが分かりました。また、睡眠時間が長い子どもほど、体重や体脂肪が少ないことも明らかになりました。


睡眠が十分取れていると、食欲が抑制され、インスリン抵抗性が抑えられます。したがって、肥満と2型糖尿病のリスクを減らすには、睡眠時間を増やすことが有効です。研究では、睡眠衛生の意識を高めて子どもの睡眠を毎日10時間確保できれば、健康が増進して2型糖尿病のリスクを排除できると結論付けています。

DOI: 10.1542/peds.2017-0338

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