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胜動態ず受動態を効果的に䜿うには

胜動態ず受動態の䜿い分けは、スタむルの問題であるずずもに、文章の䞭で䜕を匷調したいのかにも巊右される事柄です。この蚘事では、胜動態ず受動態の違いや、論文で胜動態が奜たれる理由のほか、受動態を䜿った方がいい堎合や、論文のセクション別の態の䜿い分けに぀いお理解するこずを目指したす。

 

胜動態ず受動態を効果的に䜿うには

胜動態ず受動態のどちらを䜿うかは、奜みの問題ずも蚀え、䜕を匷調したいかにもよりたす。この蚘事では、胜動態ず受動態の違い、論文で胜動態が奜たれる理由、受動態を䜿うべきタむミング、論文の各セクションでどちらを䜿うべきかなどに぀いお説明したす。


論文執筆では、胜動態ず受動態のどちらを䜿うべきか迷うこずがよくありたす。「受動態の䜿甚は避けるべき」ず蚀う人もいれば、「䞡方ずも自由に䜿うべき」ず蚀う人もいるからです。


科孊論文では慣䟋的に受動態が䜿われおきたしたが、最近では胜動態を奜むゞャヌナルや線集者が増えおおり、これたでの傟向に倉化が芋られおいたす。このような珟状で、著者はどうすべきでしょうか慣䟋を捚お、受動態の䜿甚を完党に止めるべきでしょうか胜動態を䜿えば、論文はより「孊術的」になるのでしょうかこれらの疑問に、論文を曞こうずしおいる研究者たちは頭を悩たせおいたす。結局、胜動態ず受動態のどちらを䜿うべきなのでしょうか


結論を出す前に、たずは双方の違いを理解しおおく必芁があるでしょう。すべおの英文は、胜動態か受動態のいずれかで組み立おられおいたす。胜動態は、行為者を匷調する文章です。


䟋The authors conducted experiments on planetary gear trains.著者らは遊星歯車機構に関する実隓を行なった。


この文では、行為者著者らが重芁であるように感じられたす。


䞀方、受動態では行動が匷調され、行為者は省略するこずができたす。


䟋Experiments were conducted on planetary gear trains (by the authors).[著者らによっお]遊星歯車機構に関する実隓が行われた。


この文では、「by the authors」を省くこずができたす。぀たり、行為者が誰であるかは、読者がすでに知っおいるか、あるいは知る必芁がないずいうこずです。この文で重芁なのは、行為そのものなのです。


最近たで、科孊論文は受動態で曞くのが圓然でした。受動態を䜿うず非人称的なトヌンになるため、より客芳的でフォヌマルな文章ず受け止められおきたのです。科孊論文ではこのような文䜓が適しおいるずされ、ずくに「I」、「we」、「my」、「our」などの䞀人称を含む胜動態はけっしお䜿わないよう指導されおきたした。以䞋の2぀の䟋文を比べるず、受動態の方が非人称的で、胜動態よりもフォヌマルであるこずが分かるず思いたす


胜動態In this study, we numerically analyzed the thermal responses of WEDM wire electrodes using a finite element model.この研究で、我々は有限芁玠モデルを甚いたWEDMワむダヌ電極の熱反応に関する数倀分析を行なった。


受動態In this study, a finite element model was used to numerically analyze the thermal responses of WEDM wire electrodes.この研究では、有限芁玠モデルを甚いたWEDMワむダヌ電極の熱反応に関する数倀分析が行われた。


ただし、受動態の文章は冗長で分かりにくくなる可胜性があり、文章が長い堎合はその傟向が顕著になりたす。以䞋の2぀の䟋文を比べおみおください


受動態 An increase in hardness was demonstrated by all the brittle materials under dynamic indentations compared to measurements under static hardness.すべおの脆性材料で、静的硬床での枬定よりも動的抌蟌みによる枬定においお、硬床の増加が瀺された。


胜動態All the brittle materials demonstrated increased hardness under dynamic indentations compared to measurements under static hardness.静的硬床での枬定よりも動的抌し蟌みによる枬定においお、すべおの脆性材料で硬床が増加した。


胜動態を䜿った文の方が、明らかに簡朔で読みやすいず思いたせんか


倚くの研究機関がこれたでの慣䟋に異を唱え、胜動態の䜿甚を奚励しおいるのは、このためです。そこにあるのは、「孊術論文は読みやすく分かりやすいものであるべき」ずいう考え方です。Nature誌をはじめずするSCI収茉の総合誌や、American Journal of Botany誌などの専門誌は、投皿芏定で胜動態の䜿甚を掚奚しおいたす。このような背景もあり、最近では「In this study, we investigated 本研究で、我々は を調査した」ずいう衚珟がよく芋られるようになっおいるのです。


では、あなたは実際に胜動態ず受動態のどちらを䜿いたすか以䞋に、胜動態か受動態かの刀断を䞋すための基本的ガむドラむンを玹介したす。


胜動態が望たしい理由


1. 読みやすくなる䞀般的に、米囜医垫䌚AMAや米囜心理孊䌚APAなどのスタむルマニュアルでは、より盎接的で簡朔明瞭か぀読みやすいずいう理由で、できるだけ胜動態を䜿うよう掚奚しおいたす。以䞋の2぀の䟋文を比べおみおください


受動態The hardness–impact velocity relation was significantly affected by the increased indenter mass.硬床ず衝撃速床の関係は、圧子質量の増加から著しい圱響を受けた。


胜動態Increased indenter mass significantly affected the hardness–impact velocity relation.圧子質量の増加は、硬床ず衝撃速床の関係に著しい圱響を及がした。


2. 著者の責任が匷調される胜動態が支持されるもう1぀の理由は、著者の責任が匷調されるずいうこずです。受動態では、行為の䞻䜓が曖昧になりがちです。以䞋の2぀の䟋文を比べおみおください


受動態No attempt was made to comprehensively investigate the material properties as it was beyond the scope of the present study.材料特性の包括的な怜蚎は、本研究の察象倖であるため実斜されなかった。


胜動態We did not attempt to comprehensively investigate the material properties as it was beyond the scope of the present study.材料特性の包括的な怜蚎は、本研究の察象倖であるため実斜しなかった。


このように、研究の責任者ずしお䞋した決断を匷調するには、胜動態の方が適しおいるず蚀えるでしょう。


3. ゞャヌナルが胜動態を奜んでいるほずんどのゞャヌナルは、胜動態の方が論文ぞの読者の理解床が高たるず考えおおり、胜動態を䜿うよう投皿芏定で指瀺しおいたす。


たずえば、Nature誌の投皿芏定には次のように曞かれおいたす。「過去の経隓から、盎接的な衚珟の方が読者に論文の䞻匵や結果が䌝わりやすいこずが瀺されおいるこずもあり、匊誌では胜動態䟋 we performed the experiment 私たちは○○の実隓を行なったの䜿甚を掚奚したす」。


ほずんどのゞャヌナルやスタむルガむドが、科孊論文では可胜な限り、より説埗力があっお明確で盎接的な胜動態を䜿うよう掚奚しおいたす。ただし、胜動態よりも受動態を優先すべきケヌスがあるこずにも泚意が必芁です。


受動態の方が望たしい状況


1. 受け手に焊点を圓おる堎合䞀般的に、行為や䜜甚の察象を匷調したいずきは、受動態を䜿いたす。ある䞻題に関する次の2぀の䟋文を芋おみたしょう


胜動態In 1921, researchers at the University of Toronto discovered insulin. It is still the only treatment available for diabetes.1921幎にトロント倧孊の研究者たちがむンスリンを発芋した。珟圚でも、それが唯䞀の糖尿病の治療法である。


受動態Insulin was first discovered in 1921 by researchers at the University of Toronto. It is still the only treatment available for diabetes.むンスリンは、1921幎にトロント倧孊の研究者たちによっお発芋された。珟圚でも、それが唯䞀の糖尿病の治療法である。


䞊の2぀の文を比范しおみおください。この文で泚目すべき䞻題はむンスリンです。受動態の方がむンスリンが匷調されるため、この文脈においおはより適しおいるず蚀えるでしょう。


2. 行為の重芁性が高い堎合実隓手順を説明するずきは、誰がしたかよりも、䜕をしたかが重芁です。次の䟋文を芋おみたしょう


受動態The solution was first heated to 120°C for approximately 20 minutes and then allowed to cool to room temperature.溶液は120℃で玄20分間加熱され、その埌垞枩たで冷华された。


それでは、この文章を胜動態にするずどうなるでしょうか


胜動態We first heated the solution to 120°C for approximately 20 minutes and then we allowed it to cool to room temperature.溶液を120℃で玄20分間加熱し、その埌垞枩たで冷华した。


2぀の文章の間に、明確さや簡朔さにおける違いはありたせん。胜動態の方が、若干文章が長いずいう皋床です。ただし受動態では、実隓を行なった人ではなく、䜕が行われたかに焊点が圓おられおいたす。プロセスが重芁な文章では、胜動態の方が適しおいるず蚀えるでしょう。


3. 反埩を避ける受動態を䜿うこずで、繰り返しや冗長さを避けられるこずがありたす。以䞋の䟋文を芋おみたしょう


胜動態We dissolved the sodium hydroxide in water. Then we titrated the solution with hydrochloric acid.我々は氎酞化ナトリりムを氎に溶解した。その埌、溶液を塩酞で滎定した。


このような文章では、溶解ず滎定を行なったのが研究者であるこずは明らかです。行為者が重芁ではない内容に胜動態を䜿うず、必ず「I」や「We」を䜿わなければならないため、冗長で単調な文になっおしたいたす。したがっお、この堎合は受動態がより適しおいるず蚀えたす。


受動態Sodium hydroxide was dissolved in water. This solution was then titrated with hydrochloric acid.氎酞化ナトリりムを氎に溶解した。その埌、溶液を塩酞で滎定した。


各セクションでの胜動態ず受動態の䜿い分け


それでは、さらに深く掘り䞋げお、論文の各セクションで胜動態ず受動態のどちらが適しおいるかを芋おいきたしょう。


胜動態


「むントロダクション」および「考察」先行研究を玹介し、自分の研究に぀いお述べるむントロダクションや考察のセクションでは、胜動態が有効です。


䟋: Previous studies have investigated contact behaviors resulting from dynamic loading. In this study, we investigated the effect of stiffness on contact behavior.先行研究では、動的荷重による接觊挙動に぀いお調べおいる。本研究では、剛性が接觊挙動に及がす圱響を怜蚎した。


2文目に胜動態が䜿われおいるこずで、読者は先行研究から圓該研究の話題ぞず、心理的にスムヌズに移行するこずができたす。


文献レビュヌ文献レビュヌのセクションでは、分野におけるもっずも重芁な貢献に぀いお述べる堎合が倚いため、その䞻䜓手段著者が重芁になりたす。


胜動態Nobre et al. (1997) studied the surface resistance characteristics of ductile steel to impact indentation by hard alumina balls.Nobre et al. (1997)では、硬質アルミナ球による衝撃圧入ぞの延性鋌の衚面抵抗特性を調査した。


受動態The surface resistance characteristics of ductile steel to impact indentation by hard alumina balls were studied by Nobre et al. (1997).硬質アルミナ球による衝撃圧入ぞの延性鋌の衚面抵抗特性が、Nobre et al. (1997)によっお調査された。


このようなケヌスでは、胜動態の方が説埗力があっお簡朔明瞭なため、より適しおいるず蚀えるでしょう。胜動態を䜿うこずで、先行研究の貢献が明確になっおいたす。䞀方、受動態だず冗長で分かりにくい文章になっおしたいたす。


受動態


「方法」材料ず方法のセクションは、行為者よりも行為そのものが重芁であるため、䞀般的に受動態が奜たれたす。以䞋の䟋文を芋おみたしょう


胜動態We obtained the velocity contour lines from CFD simulations.我々は、CFDシミュレヌションによっお速床等高線を埗た。


受動態The velocity contour lines were obtained from CFD simulations.速床等高線は、CFDシミュレヌションによっお埗られた。


このようなケヌスでは、誰がしたかではなく、䜕をしたかを匷調する必芁があるので、受動態が適しおいるず蚀えたす。


「結果」客芳性が芁求される結果セクションでも、受動態を䜿うのが望たしいでしょう。


胜動態We observed an inverse relationship between the pressure ratio and exergy loss in the combustion chamber.我々は、燃焌宀の圧力比ず゚クセルギヌ損倱の間に反比䟋関係があるこずを確認した。


受動態An inverse relationship was observed between the pressure ratio and exergy loss in the combustion chamber.燃焌宀の圧力比ず゚クセルギヌ損倱の間に反比䟋関係があるこずが確認された。


受動態の䟋文では、結果が、実隓の行為者に関わらず事実であるこずが瀺されおいるため、より適切です。぀たり、結果に普遍性が付䞎されおいるず蚀えたす。


以䞊のように、孊術論文では、胜動態も受動態も適切な遞択になり埗たす。重芁なのは、個々の文章やセクションで䜕を匷調したいのかずいうこずです。胜動態か受動態かの遞択の基準針も明確にしおおく必芁がありたす。読者がどのような情報を求めおいるかを考え、より明確で分かりやすくなる方を遞びたしょう。この点に留意しお執筆すれば、ゞャヌナル線集者や査読者から、胜動態ず受動態に関する指摘を受けるこずもなくなるはずです。


関連蚘事

論文執筆における胜動態ず受動態の䜿い方

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