英文校正者として、私の使命は論文を出版可能な状態にすることです

英文校正者として、私の使命は論文を出版可能な状態にすることです

学術論文出版の分野に携わることになったきっかけは?

キャリアとして科学領域の踏み入れてからずっと、もし科学が直接的で容易にコミュニケーションが取れるのなら、そのメッセージはもっと幅広いオーディエンスのもとへ届き、影響を与えるのではないかという考えが繰り返し浮かんだのです。時々、私の同僚や学生の論文を校正していたのですが、しばしば明らかなコミュニケーションの欠如に気付きました。こういう体験もあり、科学の知識とコミュニケーションスキルの両方を使うキャリアへの成り行きは自然なステップでした。


カクタスにおいては投稿前ピアレビューアー、ジャーナル選択専門家、エディターとし、様々な役割をこなしています。この経験が、原稿のライティング、校正、論文出版に対するアプローチにどのような形で影響を与えていますか?

カクタスでのフリーランスの仕事は、ジャーナル投稿用の論文のデータの照合から、全体のプロセスを1つの論文に合わせる作業までに及びます。多様な学問の領域の校正とレビューをおこない、ジャーナルと読者のターゲット範囲を定めることにおいて、良く構成され、表現されている原稿の重要性について深く理解していると自負しています。 また、新しい原稿を執筆する上での根本的なアプローチの仕方は変ってはいませんが、私はプロセスの各側面を最適化し、微調整することができます。これは初期段階のドラフトを一緒にまとめあげることを含みますが(まずは結果から始めて、研究方法、序文、考察、そして最後に全体の要約に入る)、各セクションの構造を立て(序文の準備を始めてから、考察における研究の趣旨と関連性を具体化する)、そして、文法的、科学的な正確さ、徹底した明晰さを確実にします。

 

自身の著作を出版し、またピアレビューアーとしての仕事もこなしていますね。この経験から良く構成された原稿とはどのようなものでしょうか?

良い原稿の最も重要な特徴はシンプルであること。原稿の目的とは、ある結果を伝え、そして、明確で簡潔な手法を発見することです。過度に専門的な文章、もしくは複雑な文章で読者やレビューアーを“印象づける”必要はありません。これは原稿の明快さを弱め、伝達されるべき科学的なメッセージを困難なものにします。加えて、論文は論理的な流れでなければいけません。既存の知識とのギャップは、認識され、序論において明確に定義され、そして研究のためのお膳立てをされなければなりません。研究方法のセクションでは研究を理解し、再現するために、必要な情報すべてを含めなければいけません。そして、他の無関係な全ての詳細を省く必要があります。また、結果ははっきりと示し、論理順序を位置づけする必要があります。

考察のセクションでは、論文の結論ともに始めなければいけません。そして、可能性のある重要な趣旨とデータの関連性において、精巧に作りあげることにより、これを発展させます。終始、論文の焦点は明確で、可能な限り、直接的かつ明快な方法で、読者をセクションへ導かなければいけません。グラント申請や原稿の執筆において、明確さとシンプルの本質はどちらも平等に重要だと思っています

 

あなたが論文を出版したとき、ジャーナル選択はどのように行いましたか? ジャーナル選択のコツがあったら教えてください。

私は研究者として、個人の論文に対してベストなジャーナルを判断するとても良い立場にいると思います。各研究の領域において、トップのジャーナルがいくつかありますが、かなり高いインパクトスコアをもったいくつかの良いジャーナルや、少し低いインパクトスコアをもったたくさんのジャーナルなど色々あります。 データあるいは、序文のドラフトのライティングを照らし合わせたのちに、一歩戻って、データや結果を批判的に見返すこと、そしてデータの意義と対象のオーディエンスの2つを見極めることが重要です。データと結果の意義を知ることは、適切なインパクトファクターを持つジャーナル選択をしぼることに役立ちます。また、ふさわしいオーディエンスの対象を確認することは、最適な領域と目的を持つジャーナル選択を容易にします。多くの場合、1度この2つの要素が考慮に入れられれば、選択肢は1つあるいはいくつかのジャーナルへと自動的に狭められます。

 

学術分野の校正者として、良い英語の論文をどう定義付けしますか? ライティングスキルを上達させるために著者にアドバイスはありますか?

繰り返しになりますが、やはりシンプルであるということが大切です。文章に含まれる全ての言葉の必要な部分と、余分な部分を見極めることを提案しています。相応しい文法や文章の構造を得ることは、難しいことです。特に、英語のノンネイティブ・スピーカーと著者にとっては。けれども、マイクロソフトのワードのようなワードプロセッサーのプログラムの多くが、グラマーチェックやスペルチェックの機能が付いていますので、その機能をフル活用することができます。長い年月をかければ、明快で文法的に正しいライティングスキルは、第二の天性になることでしょう。

 

クライアントとの忘れられない印象的な経験を教えてください。

私が受けたいくつかの校正の仕事は、とりわけ私の校正サービスをリクエストしたリピーター顧客からのものです。過去に依頼された私の校正が彼らに満足してもらった証拠です。これはとても嬉しいことですね!


日々とても忙しそうですが、校正の仕事以外の時間はどのように使っていますか? 

今、まさにたくさんの役割をこなしているんです。私はまず幼稚園に通う2人の子供の母親です。そして、最近10周年を迎えたばかりの非営利ダンス組織が運営する、インド古典舞踊のバラタナティヤムのパフォーマー、振り付け師、講師も努めています。たいてい、早朝と夜間、英文校正の仕事に数時間費やします。日中は自分の研究にいそしみ、週末や平日の夜にはダンスを教えています。それから、家族との時間をできるだけたくさん持つようにしています。

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