“Lockdown”を“Love-down”に:コロナ禍を機に、あらためて自分を大切に

“Lockdown”を“Love-down”に:コロナ禍を機に、あらためて自分を大切に

2019年の春は、学位論文の公聴会に向けて質疑の準備をしていました。当時は、緊張感や疲労感に包まれながらも、やる気に満ちていたことを思い出します。公聴会が行われる部屋の中で、「この研究テーマについて自分より詳しい人はいない、6年間そのテーマを研究し続けたのは私なのだから」と、自分を奮い立たせていました。その時は、ちょうど1年後に、同じように緊張感と疲労感と熱意を併せ持つことになるとは想像もしていませんでした。ただし今回は、公聴会ではなく、新型コロナウイルスのためです。街はもぬけの殻となり、週末にショッピングモールに出掛けることもできず、子どもの勉強を手伝いながら、バーチャルで学生を指導する生活が、新たな日常となりました。

この状況について私が興味を持っているのは、その結末です。現在最高齢の人でも経験したことがないであろう、このパンデミックからの脱却が現実になったとき、世界は感謝の気持ちに包まれるのではないでしょうか。そのような考えを念頭に置きながら、私はこの「LOCKDOWN」を、周りの人への愛を意識しつつ、自分を大切にすることを見つめ直すための、「

LOVEDOWN」の時間として受け入れることにしました。
 

  • 自分の足には、素晴らしい場所に行ってほしい。ある日私は、自分の足元をじっと見つめながら、私はこの足で、世界中のコミュニティの意思決定や方針の修正を行なってきたシンクタンクの一員として、どれだけの会議に参加するのだろうと考えていました。今のような手入れの行き届かない足では(たとえハイヒールを履いたとしても)、そのような重要な場にはとても入って行けません。だから、まずは足のケアから始めることにしました。世界をより良い方向に導く人たちと同じフロアを歩くにふさわしい足にしてあげたいと思います。
  • 自分の手には、力強い言葉を紡いでほしい(高額の小切手も切ってほしい!)。アイデアを言葉に落とし込むときに欠かせないのは、手です。この手には、人々の命を救えるような素晴らしいアイデアが詰まった原稿を執筆し、高額な小切手を切ってほしいと思います。今はこまめに手洗いをしなければならない状況ですが、それも含めて、ちょっとした手のケアをしている時間が、心地良く感じられます。そうすることによって、自分の手が、お金を稼ぎ、他者に価値を提供するためにあるということを思い出させてくれるからです。
  • 自分の頭の中は、ボラボラ島の海にように澄み切っていてほしい。フランス領ポリネシアのボラボラ島は、海の底が透けて見えるほどの澄んだ青緑色の海で有名です。頭の中をその海と同じくらいクリアに保つには、ネガティブなことばかりを耳や頭や心に入れてはいけません。これらの身体パーツは、常に守らなければなりません。国が大変な状況だからという理由で、研究プロジェクトの中止や退学を勧めてくる人は、必要ありません。心の平穏のためには、たとえ少数でも、ポジティブな人たちに囲まれていた方がベターでしょう。
  • 自分の生活環境は、自分のライフスタイルを表すものであってほしい。乱雑な部屋は、自分の心を映しているものかもしれません。あらゆるものが散らかり積み上がった部屋や仕事場を一晩で片づけることは難しいかもしれませんが、少しずつなら、自分なりのやり方でゆっくりと、生活環境を整えていくことはできるはずです。私は、「立派なリーダーたちと同じ場で活動したい」という思いを忘れないようにしたいと思います。だからこの家は、リーダーたちが私の意見を聞くために、あるいは大きなプロジェクトを任せるために、ある日突然を訪れてもいいようにしておかなければならないのです。
  • いる場所ではなく、なりたい自分で服装を決めたい。私は、自分の姿を見たときに、自分がその場でもっとも重要な人物の1人だと思えるような姿でいたいと思っています。これは、高価な服を着るという意味ではなく、家で仕事をしていたとしても、見苦しくない姿でいたいということです。
  • 自分らしくいたい。私が何より大切にしているのは、研究者として、自分の目的に磨きをかけ、使命を全うすることです。投資家は、自分が投資したものを守ろうとするので、株価が下落しそうなら、損失を避けるために売却したり投資先を変えたりします。同様に、研究者あるいは人として成長し続けられそうにないなら、その場所からは離れなければなりません。


数ヶ月前には、このようにまったく先の見えない状況になるとは誰も想像していませんでした。人々は自宅に隔離され、学校、オフィス、会社、国境は無期限に閉鎖され、不治のウイルス感染症によって大切な命が失われています。研究の場でも、ラボや図書館に行くことができないために、大きな影響が生じています。今こそ、この状況が終わりを迎えた後に起きることに備えるための、絶好の機会です。あらためて自分を大切にし、今いる環境に感謝し、未来に向かって歩き出すための準備をしておきましょう。


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