質問: Dr. Eddyのお悩み相談:h指数はインパクト・ファクターよりも優れているのか?

質問の内容 -
Dr. Eddy、こんにちは。インパクト・ファクター(IF)は研究の影響力を測る方法として有名ですよね。でも最近、私の同僚は、h指数(h index)を測ってみるよう私に勧めてきます。なんだか、とてもめんどくさそうなんですが・・・。h指数はインパクト・ファクターよりも優れているのでしょうか?
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回答:

とても興味深い質問ですね。インパクトファクターとh指数は、その目的とするところが根本的に異なっています。結論から言ってしまえば、インパクト・ファクターはジャーナルを評価するもの、h指数は研究者を評価するものです。したがって、この二つの評価指数を比較することはできません。


インパクト・ファクターは、あるジャーナルで出版された論文が直近二年間で何回引用されたのか、その被引用回数の平均を測定したものです。これは、そのジャーナルの評判を測るのには信頼できるかもしれませんが、それぞれの研究者や個々の論文の影響力は測定できません。


一方、h指数は、ある研究者がこれまで出版した論文の数と、それらの論文が引用された回数を考慮することで、その研究者の科学的業績を測定しようとするものです。こうすることで、研究者の研究業績とその影響力を測ることができるのです。測定対象が違うのですから、この二つの指標を比較することがいかに無意味かわかるでしょう。


でも、あなたの同僚の方は正しいですよ。研究者としての業績を図る際には、インパクト・ファクターよりもh指数を利用したほうが、より有益といえるでしょう。とりわけ、あなたがこれまで多くの論文を出版してきたのであれば、h指数はあなたに有利に働きます。確かに、h指数の測定は、手間も時間もかかります。というのも、自分がこれまで出版した全論文と、それらの論文が受けた引用の記録を、複数のデータベースにわたって正確に把握していなければいけないのですから。でも、これらの作業にかける時間には、それだけの価値があると思いますよ。なぜなら、h指数は近年、ますます認識されてきており、助成金を支給する各種委員会も重視しはじめているからです。

しかしながら、インパクト・ファクターと同様、h指数にも限界があります。ですので、助成金の申請や研究ポストへの申し込みに際しては、「出版したジャーナルのインパクト・ファクター」、「自分のh指数」、その他の論文指標など、その時々の状況に応じた適切な評価指数を提示するのが賢明です。そうすれば、あなたが研究者としてどれくらいの影響力を持つか、全体的な評価を正確に提示することができるはずです。

 


 

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