科学の研究と出版において中国は世界のリーダーになりつつあるのか?

科学の研究と出版において中国は世界のリーダーになりつつあるのか?

Nature Publishing Groupは、2013年5月、The Nature Publishing Index 2012,Chinaを発行しました。この目録には、ネイチャー・グループのジャーナルから出版された論文が載っています。それによると、中国は、世界的な科学的成果と研究においてリーダーの一つとして徐々に浮上してきているようです。中国は研究者が多いため、研究成果の増加は世界的な影響力を持ちます。Nature Publishing Index (NPI) 2012によれば、中国は科学的成果の面で先進国の一つに向けて大きな一歩を踏み出しています。ここでは、NPIが指摘したいくつかの側面を紹介しましょう。

 

1.研究論文の増加

2012年、ネイチャーのジャーナルで掲載された総論文数は3560本、そのうち303本の論文が中国からでした。アメリカが2236本とリードしていますが、2011年以来NPIへの中国の寄与度は明らかに増加しています。中国を拠点とする著者が書いた論文は2008年にはNPI全体の3.6%でしたが、8.5%まで増大しました。さらに、中国の研究所からの論文数は、2011年から2012年の間に35%増えています。同様に、corrected count (CC) に占める中国のシェアは、2008年に1.5%だったのが2012年には4.2%になっています。最も重要なネイチャー誌に掲載された論文だけを見てみると、中国のCCに占めるシェアは、1.5%から2.5%に上昇しています。研究論文での増加はかなりのものです。

 

2.上位にランキングされた研究施設

NPIで明らかなように、中国は世界でもっとも名誉のある研究施設の所在地です。中国科学院(The Chinese Academy of Sciences (CAS) )はトップの座を維持しており、次に優れた研究施設は中国科学技術大学(University of Science and Technology of China)です。これらの研究施設は何年にもわたって、NPI,Chinaにおける中心的存在です。都市で言うと北京と上海が、質の高い論文の生産でリードしています。

 

3.政府の補助金の増加

中国における政府の研究助成は2009年から増加しています。今では、研究・開発(R&D)への総支出はアメリカに次いで二位、2020年までに少なくともGDPの2.5%まで増加する計画を立てています。この10年で一年あたり20%、補助金を増やしています。現在、科学への総支出額はアメリカに次いで二位です。

 

4.新しい分野への関心の高まり

中国の強みは工学と物理化学の分野にあります。そうは言うものの、NPI(2012)によれば、生命科学での力も高まっていることがわかります。2012年にはネイチャー関連の5誌において、アジア・太平洋地域のトップでした。5誌とは、Nature Biotechnology、Nature Cell Biology、Nature Genetics、Nature Structural & Molecular Biology、Nature Methodsのことです。Nature Geneticsでは最も論文数が多く、CCの合計に占める中国のシェアは17%でした。このように、中国は科学の様々な分野で勢力を広げています。

 

5.国際的な共同研究の増加

中国は国際的な研究者との共同研究をいくつか行っていますが、これは他国の研究成果と同様に自国の成果を向上させようという試みを反映しています。CASの研究者は、Third Pole Environment (TPE) プログラムのような国際的科学プログラムを始めており、ヒトゲノム計画(Human Genome Project (HGP))やイーター事業(International Thermonuclear Experimental Reactor (ITER) Program)といったグローバルな科学プログラムにも積極的に参加しています。.

NPI,Chinaは、中国の研究についての一般的なシナリオは強固なものだが、改善の余地はかなりあると指摘しています。基礎科学に対する中国の投資は、R&Dのわずか4.6%しかありません(それに対し、たいていの先進国はR&Dの15-25%投資しています)。さらに、ここ10年の間に公的研究所への支出の割合は3分の1以上小さくなっており、民間企業の補助金への依存が増えていることを示しています。最高の科学者をどうやって評価するかもっと明確にするよう求められているのはもちろんのこと、良い研究者の訓練と保持に対する協調的な取り組みの確立も求められています。最近の中国の科学について繰り返しなされる批判は、研究の質に関するものです。なお改善の余地はありますが、科学と研究の世界において、中国は徐々に評判を上げています。

 

ここ数年の中国のすさまじい成長について、何か意見はありますか?
中国の研究において、改善が必要なのはどの分野だと思いますか?

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