研究者のキャリア区分にはどのような意味があるのか

研究者のキャリア区分にはどのような意味があるのか

EMCRとは、「Early and Mid-Career Researcher(若手・中堅研究者)」を意味する頭字語で、学術界ではよく目にするものです。これは、研究者を分類したり、研究者としてのアイデンティティを定義したりするために使われるものです。この数年間、私は自分自身を若手研究者と見なしてきましたが、最近は、若手ではなく中堅研究者と名乗るべきではないかと考え始めています。


私は、EMCRという領域のどこに位置しているのでしょうか?そして、それは誰が決めるものなのでしょうか?


助成団体などのガイドラインには、若手研究者は「博士号取得後5年以内の研究者」と定められています。同様に、中堅研究者は「博士号取得後515年程度の研究者」と、明確に区分されています。


問題は、私たちの多くが、博士号を取得してすぐにフルタイムの研究者として雇用されるような、スムーズなキャリアパスを歩むわけではないということです。6年半前に博士号を取得した、私のケースを例に挙げましょう。一般的な定義からすれば、中堅研究者ということになります。しかし、博士号取得後の最初の2年間は、子育てを最優先にして過ごしました。その後、臨時雇用者を経て、フルタイムの研究者として働き始めたのは4年半前からです。したがって、働いた時間だけを考えるなら、私は若手研究者に分類されるべきなのです。


なんて複雑なんでしょう!


私は、若手と中堅のどちらなのでしょうか?現時点では、どちらにも属していない気がしています。若手から中堅へ移行している途中なのだと思います。若手と呼ぶほど経験は浅くないものの、中堅と呼ぶほど経験豊富でもないという状態です。


私はある意味、自分を守るために若手研究者という肩書きを持ち続けたいと考えているのかもしれません。なぜなら、若手研究者はそこまで多くを求められないからです。私はまだ自分の道を探っている状態であり、あらゆることに答えられるよう期待されているわけではありません。しかし、中堅研究者ならそうはいかないと思うと、恐く感じますね!すべてを分かっていないと許されない立場のような印象を受けるからです。中堅研究者は、自分のしていることや目指す場所を理解し、一定の成熟度に達した存在とみなされるでしょう。となると、自分がこれまで達成してきた程度のことでは、まったく足りないような気持ちにさせられます。さらに本音を言えば、「中堅」というやや年を取ったイメージに、私の中の幼心が抵抗しているのです!


一方で、中堅のステージに到達したことを受け入れる時期に来ているのではないかとも感じています。とにもかくにも、私は中堅キャリアの証となるような、さまざまなことを成し遂げてきました。安定した職と継続中の研究プログラムがあり、大学院生の指導も行なっています。相当数の論文も出版しました。新入りの研究スタッフ(彼らこそが真のECR?)も指導しています。私は、自分の業績を認め、中堅研究者という肩書きを受け入れるべきなのでしょう。


結局のところ、自分自身をどう定義するかは、数字よりも気の持ちようによるのかもしれません。自分はこの世界ではまだまだ新米だと思う日もあれば、ベテランのように感じられる日もあります。いつか、自信を持って自分を定義できる日がやって来るのかもしれませんが、今はまだ、「複雑な立場」としておきたいと思います。

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