正しい表記のポイント:ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)における加熱サイクルおよびプライマーについて

正しい表記のポイント:ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)における加熱サイクルおよびプライマーについて

ポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction, PCR)は、特定のDNAを「増幅」させるため、つまりDNAの数を増殖させ、大量のコピーを作るためによく使われる手法です。これは、DNAのサンプル数が少ないときに特に便利な方法です。

ここで問題となるのは、PCRの手順を正しく示す方法です。PCRの各ステップでは、温度と持続時間(秒単位)をさまざまに組み合わせ、所定の温度を一定時間、保ちます。この一連のステップを1サイクルとして、このサイクルを何度も繰り返します。(このプロセスは全て自動で行われます)。以下は、PCRの手順を記述する際のポイントです。

1. 温度
温度の書き方は単純明快です。温度は常に摂氏(°C)で表します。つまり、度数記号(°)と大文字のCを使います。Scientific Style and Format [1] 及び International Bureau of Weights and Measuresの最新の公式ガイド[2]を含め、ほぼ全てのスタイル・ガイドは、「27 °C」のように、数値と単位の間にシングル・スペースを入れることと定めています。一方AMA Manual of Styleでは、数値と単位の間にスペースを入れず、「27°C」のように表記することを推奨しています。各学術誌の推奨するスタイル・ガイドに従いましょう。

度数を表す記号も関わってきます。正しい度数記号(°

) を使い、上付きのo (o) や、ゼロ (0)となっていないことを確認しましょう。正しい記号を打ち込むには、「alt + 0176」 または「00B0」とタイプします。(または小文字のb、ゼロ(0)、alt + xと続けてタイプします。)

2. 持続時間
秒を表す記号はs(小文字のs)です。「sec」と略さないようにしましょう。

3. プライム記号
プライマーとは短いヌクレオチド鎖です。フォワードプライマーは増幅させるDNAの起点あるいは5'側を、リバースプライマーはDNA断片の末端あるいは3'側を識別します。正しい表記として、アポストロフィー(‘)ではなく、プライム記号(')を使うようにしてください。2、b、9、alt + xとタイプするか、Windowsの文字コード表を使って記号を探しましょう。

 

[1] CSE, Style Manual Committee. 2014. Scientific Style and Format: the CSE manual for authors, editors, and publishers, 8th edn, p. 163. Wheat Ridge, Colorado, USA: Council of Science Editors. 722 pp.

[2] Bureau International des Poids et Mesures. 2006. The International System of Units (SI), 8th edn., p. 133. Paris: BIPM. 180 pp.

[3] AMA. 2007. AMA Manual of Style: a guide for authors and editors, 10th edn., p. 792. New York: Oxford University Press [and American Medical Association]. 1010 pp.

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