コロナ禍で生活がガラリと変わってしまいました

コロナ禍で生活がガラリと変わってしまいました

私は、インドのデヘラードゥーンにある石油エネルギー大学で教員をしています。デヘラードゥーンは、避暑地であるムスリーの近くに位置する素晴らしい街です。


新型コロナウイルス感染症は、日々の生活を大きく変えました。ほとんどの人々と同様に、ロックダウン中は、私も家にこもりきりとなっています。今回のパンデミックは、世界各国の人々の生活のさまざまな側面に影響を及ぼしています。


インドの首相は、国民に自己隔離と「ステイホーム」を要請しました。学校、大学、オフィスだけでなく、劇場やバーや映画館も閉鎖されています。旅行や出張も禁止されています。とはいえ、ムスリーでは、生活必需品の購入には支障がない環境が整えられています。


研究者も難しい状況に立たされていますが、多くの教員がオンライン授業を行うなどして、学生の支援に力を尽くしています。私たちの大学は、教員がオンライン授業を行える、安全で安定した専用オンラインポータルを持っています。学生は私たちの姿を見ながら話を聞くことができ、私たちも彼らの声を聞くことができるので、インタラクティブなセッションを行うことができています。また、画面やファイルの共有もできるので、課題やプロジェクトや小テストもオンライン上で実施しています。非常に便利なツールです!


このポータルは、今回のパンデミック以前から活用していたので、ロックダウンによって大々的に利用する必要に迫られたときも、オンラインにスムーズに移行することができました。インターネット接続の問題は、都市部ではまれですが、高地や農村部では、学生たちは依然としてオンライン教育を受けるのが困難な状況です。


新型コロナウイルスは、世界中の学生たちの教育環境を、わずか数週間で変えてしまいました。しかしこの変化は、教育が長期的にどのように変わり得るのかを垣間見せるものだと思います。教育の新たなソリューションは、切望されていたイノベーションを起こす可能性があります。同時に、情報格差を考慮すると、新たな教育手法へのシフトは、さらなる不平等を生む危険もはらんでいます。


ロックダウン中の今、私は、学生たちの学ぶ機会が損なわれないようにオンラインで教え続けながら、ウェビナーに出席したり、コーセラやアジア開発銀行研究所が提供するコースを受講したり、論文を執筆したり、周囲の恵まれない人々への金銭的・食料的支援を行なったりしています。


また、博士号(文学)の取得に向けた活動にも時間を割いています。ウッタラーカンド州におけるファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)の社会経済的影響について研究しているのですが、この困難な時期にも、アンケート調査を通して同州の都市部に住む人々から情報を集めています。このアンケートでは、金融包摂に対する銀行家の考えや、女性の社会進出に対する自助グループの考えを集めました。オンライン授業を終えた後は、なるべく自分の研究活動に集中できるようにしています。現在直面している唯一の困難は、現場からのデータが集められないということです。この地に住む人々の多くは、単純な装置も持っていないため、コンタクトの取りようがないのです。このような状況では、テクノロジーもオンラインツールも役に立ちません。


今は、さまざまな変化や不確かなことに対応しなければならない状況ですが、私は、モチベーションと積極性を失わないよう心掛けています。現状に一喜一憂しないためにも、ニュースはたまにしか見ません。代わりに、音楽を聴いたり、ヨガをしたりして、心身のケアに努めています。

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