記号を正しく使おう:「度」と「かけ算記号」

記号を正しく使おう:「度」と「かけ算記号」

現在のワープロを使えば、もう小文字のlと数字の1を同じキーですませる(古いタイプライターを使ったことのある人なら覚えているでしょう)必要はありません。マイクロピペットとデジタル計量器から、走査電子顕微鏡や高速液体クロマトグラフにいたるまで、研究で使う設備や機器が日増しに洗練され続けているのと同じで、研究を報告するために使うツールもまた、洗練されています。35ミリのスライドはなくなり、代わりにパワーポイントのスライドを使っています。

 

ですから、いくら重要でなくても利用可能な設備であれば、使い方を覚えておくことが研究者にとって大切です。研究論文を書く場合も、その時利用できる特別な記号がいろいろあります。このコラムでは、2つの記号に注目しましょう。

 

「度」を表わす記号 (°)は、oやOの上付き文字ではありません。

違いははっきりしていませんが、自分の目で確かめてみると(30 °C、30 oC、30 OCを比べてみましょう)、いくつかのフォントでは違いが明らかなことに気づくはずです 。ジャーナルに投稿したワープロのファイルがページレイアウトソフトに取り込まれるとき、著者が使用した書籍設定は失われてしまう可能性もあります。”°”の記号を挿入するには、NumLockキーをおしてオンにしましょう。(ウインドウズの場合)Altキーを押しながら、テンキーボードでコードナンバー(0176)と入力してから、Altキーを離します。文書内に「度」の記号が正しく入力されているでしょう。

 

かけ算記号(×) は小文字のx でも大文字のXでもありません。
使われているフォント(Verdana) にセリフ(訳注:H、I、Mなどの文字の縦線の上下に飾りとして付ける横線)がないので、ここでも違いはわずかです。かわりにTimes New Romanを使ってみると、いかに見た目が違うかわかります。テンキーボードを使ったコードナンバーは0215です。

 

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