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プールサイドのPhD生活:母親と学生の2足のわらじ

プールサイドのPhD生活:母親と学生の2足のわらじ
2019年03月06日 1.3k ビュー

私はドンカスター評議会で公衆衛生の責任者として健康格差の問題に取り組む一方、2児の母親でもあります。長男のトーマスは12才、長女のエミリーは10才なので、幼児期の大変な時期は乗り越えていますが、今は思春期直前の、また別の意味で大変な時期の真っただ中にいます。


フルタイムで大学に通うことができていたら、今頃は博士課程の最終年を迎えていたことでしょう。現実は、目処は立っているものの、博士号取得にはまだ遠い状況です。今回は、博士課程の学生であり母親でもあるという現状について書きたいと考えました。まとまりのない文章ですが、役に立ったアドバイス/アイデア/コツ/事柄を紹介しますので、皆さんにもぜひ役立てて頂ければ幸いです。まずは、博士号を取得するには大変な労力がいるということを知ってもらうことが肝心かもしれません(その大変さを本当の意味で理解できるのは、経験者だけだと思います)。とは言え、それは私にとって多くを与えてくれるものですし、好奇心を満たし、頭を悩ませ、考え、答えを探るという機会を得られていることに感謝しています。


私は博士課程の学生になってからブログを書いているのですが、この作業がとても役立っています。ブログは、一度立ち止まって振り返る機会を与えてくれるからです。自分がどれだけ遠くに来たのかを把握し、何らかの反省材料を見つけることができます。また、ホープ・ヤーレン(Hope Jahren)氏が提唱する「誰も読んでいないと思ってブログを書く」という手法も導入しています。博士課程に進む人に私が最初に贈りたいアドバイスは、ヤーレン氏の著書「ラボガール(Lab Girl)」を読んでくださいということです。この本は残酷なほど率直に書かれていますが、自分を奮い立たせてくれる一冊です。


親と博士課程の学生という2足のわらじを履くことには、困難と犠牲が伴います。両方のバランスをとるのは大変なことですが、私は幸運なことに、自分の状況を感覚的に理解してくれる素晴らしい指導教官に出会うことができました。学業に専念できるときとそうでないときがあることを寛容に受け止めつつ、私が前進できていることに自信を持たせてくれるのです。考えてみると、学生を博士号取得に導く指導教官は、子供を励ましながら成人まで育てる親によく似ているように思います。


信頼関係を築くことは不可欠です。そのためには、自分自身が決めた約束事(指導教官とのミーティングの周期、書類仕事、目標設定など)や締め切りを、さまざまな優先事項がある中でも守ることが大切です。私は、「成功とは、毎日小さな努力を繰り返した結果である―ロバート・コリアー」という教えを実践することを学びました。シェフィールド大学の博士課程の学生向けの支援対策の中では、ライティング・リトリートがこの教えを実行するのに非常に役立ちました。したがって、学業と日々の生活のバランスをとるためには、利用できるすべてのリソースやサポートにアクセスすることをお勧めします。


先ほど述べた「犠牲」とは、子供たちやパートナーと過ごす時間が減るということです(このことについては、事前に家族と相談することをお勧めします)。それどころか、一緒にいるときでも研究で抱えている問題に思考を巡らせ、その場にいないも同然のようになっていることがあるのも自覚しています。これは難しい問題です。なぜなら、このように思考を巡らせることによって突破口を開いた経験があるので、この時間を大切にしたい思いがある一方、これは親として機能していない時間でもあるからです。私は、学校以外でも勉強する姿や、努力することの大切さを見せることで、子供たちにも良い影響があるのだと自分に言い聞かせています。とは言え、私がもう少しかまってあげれば子どもたちが喜ぶのも分かっていますが。


この生活のおかげで、生活の合間に勉強する時間を見つけるのが得意になりました。この記事のタイトルには、そういう意味を込めています。毎週土曜日の午後は、娘をスイミングのレッスンに連れて行きます。この90分のレッスン時間が、私が学生に戻れる貴重な時間になります。この生活を始めるまでは、90分間の集中でどれだけのことが達成できるかなど考えたこともありませんでした。ここで、私が今もっとも気に入っている名言を紹介しましょう。「多くの人がチャンスを逃すのは、チャンスが仕事着を来ていて大変な仕事のように見えるからだ―トーマス・エジソン」。


この記事で紹介した2つの格言は、息子の学校の算数の教室に貼ってあるものですが、これらの言葉により感銘を受けたのは、息子ではなくきっと私でしょう。

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この記事はスーザン・ハンプショー(Susan Hampshaw)氏によるゲスト投稿です。ハンプショー氏は母親でありながら、シェフィールド大学健康学科(ScHARR)博士課程の学生(パートタイム)として、NICEの公衆衛生ガイダンスが地方自治体にどのように受け止められ、利用されているかを研究しています。この記事は、201867日にThink Ahead Blog で公開されたもの(こちらでご覧頂けます)を、許可を得てここに再掲載したものです。

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