著者はいかにして自分をダメにするのか?

著者はいかにして自分をダメにするのか?

学術誌に投稿される研究論文の数は著しく増加しており、ジャーナル・エディターと査読者にとって一番希少なリソース、つまり時間への要求も増し、彼らにかかるプレッシャーは非常に大きくなっています。現在のシステムでは、科学コミュニティのメンバーは無償で仲間の研究を読み、検討し、コメントしています。

 

査読コメントの助けを借りて、どうやって論文の修正をし、掲載できる状態にするかが明らかになることを期待して、掲載準備が整ったそのまま投稿できる論文とは程遠い初めの草稿の段階で論文が投稿されることが多いです。かつてはこういったことも実行することは可能でしたが、今日の学術出版界は変化しています。

多くの著者にとって、査読プロセスは建設的なフィードバックをもらう手段というよりは、乗り越えなければならない障害なのです。さらに悪いことに、著者は却下の通知に対し次第に防衛的になっており、査読者からのアドバイスを無視することもよくあります。ジャーナルが同じ学者の集まりから査読者を選んでいることに気づかず、かろうじて修正した論文を別のジャーナルに即座に投稿する研究者はかなりいます。そのため、査読者が同じ論文を何度も見ることが非常に多くなるのです。当然のことですが、こうした行為は、査読者のアドバイスを軽んずる著者と一緒にやっていこうとする査読者の意欲に対し悪い影響を与えます。

 

著者は自分の利益のために、論文の質が掲載に適していると思えるまで、論文を修正し磨きをかける必要があります。最後になりますが、査読者の報告書とエディターからの手紙を受け取ったら、再投稿する前に、このフィードバックをふまえて論文をどうやって改善するか、慎重に考えなければなりません。

 

以上、デイヴィッド・ハーシュライファー、ウィリアム・シュバート、ケネス・J・シングルトン(それぞれ Review of Financial StudiesJournal of Financial EconomicsJournal of Financeのエディター)による「著者へのアドバイスに関する共同論説(a Joint Editorial on Advice for Authors)」の概要でした。

http://www.afajof.org/SpringboardWebApp/userfiles/afa/file/Submissions/joint-ed-8-19-2013.pdf.

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