質問: なぜ投稿論文に、編集委員会の承認が必要なのですか?

質問の内容 -
論文をすでに2回修正しました。2回目の修正判定を受けたとき、査読者から「本論文は出版に適しているが、さらなる査読を提案する」と言われました。その後論文を修正してジャーナルに送りましたが、論文ステータスは1ヶ月以上「査読中」(“under review”)のままで、それから「判定中」("decision in process")に変わりました。論文の状況についてジャーナルにメールで問い合わせたところ、以下の返信が届きました。「あなたが修正を済ませた論文は、アクセプトの勧告を受けています。勧告を受けた論文は、最終承認のために編集委員会に回されます。勧告のタイミングを問わず、すべての論文は月末に編集者に回されます。承認プロセスの完了には、あと4週間かかります。したがって、正式な判定結果は1月末にお知らせします」。「編集委員会の承認」が必要だというケースは聞いたことがありません。今回は、私の論文の担当者自身が編集長(Editor-in-Chief)です。なぜ編集委員会の承認を得るために待たなければならないのでしょうか?教えてください。
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回答:

ほとんどの学術ジャーナルには、ジャーナルの対象分野の専門家から成る編集委員会が設置されています。編集委員会が編集上の決定に果たす役割は、ジャーナルごとに異なります。すべての投稿論文の最終決定を編集委員会が承認することになっているジャーナルもあります。そうした方針を取っていないジャーナルもあります。ただし、特定の論文について、編集者が編集委員会と相談して決定するということもあります。これは、査読者間に意見の対立があり、編集者が判定を決めかねているときなどによく見られるケースです。


しかし今回の場合は、ジャーナルの方針ですべての論文が編集委員会の承認を得る必要がある、というケースのようです。たとえあなたの担当編集者が編集長であれ、それがジャーナルの方針ならば、すべての投稿原稿がその方針に従うことになります。でも、心配は無用です。時間は少しかかるかもしれませんが、あなたの論文は専門家たちの委員会でレビューされるのです。つまり、ある個人の主観的な意見ではなく、公正でより客観的な意見に基づいて判定されることになるのです。


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