「一期一会を大切にして、次の仕事につなげる」金川文子さん(翻訳・通訳フリーランサー)

フリーランスとして通訳と翻訳をしていらっしゃいますね。
はい。当初は仕事を通じて知り合った方々から翻訳・通訳の発注を受けていました。その後フリーランスとして活動を始め、翻訳では主に医薬・医療政策・放射能関係・サプリ関係・ウェブサイト翻訳・マニュアル翻訳などの仕事を、通訳ではビジネス一般や医療通訳のお仕事を受けています。
学生時代の専門分野などについて教えてください。
学生時代は、アメリカのサンフランシスコの州立大学に留学して学士号を取りました。その時は動物行動学を専攻していました。そのあと、イリノイ州の大学院で行動生態学を学び、修士課程を修了しました。博士課程では鳥類の生態学を専攻しました。残念ながら修了前に帰国しまして、その後は英語力を活かした職についていました。フリーランスとして独立した後は医療関係ものも増えまして、現在は通訳と翻訳を掛け持ちしています。
通訳と翻訳の違いとは?
「話す」と「書く」という基本的な違いはありますが、根っこの部分は同じな気がします。私個人としてはどちらも必要で、どちらかでも欠けるとアンバランスになります。翻訳の力が強ければ通訳のアウトプット力もつきますし。通訳の仕事の際に翻訳の時に役に立つヒントがあったりします。通訳というのはある意味一発勝負で、その場で出したら勝負は終わりです。そうそう言い直しはできません。翻訳は納品するまで書き直しが可能ではあるけど、いつまでも迷ってはいられないし、仕事の能率も下がります。能力と効率は自分の語彙力にかかってくるので、根本の語彙力は通訳でも翻訳でも同じように大事だと思っています。
英語を学び始めたのはいつからですか?英語を学んでいて辛かったときはありますか?
小学校の頃から英語には親しんでいました。母親が英語の家庭教師だったもので。中学に入る前には簡単な英語は知っていました。英語を学んでいて辛かったのは中学2,3年くらいです。母親からの評価というものがすごく気になりましたねー。学校でいい点を取らなければならないというプレッシャーがあって。高校生活では、リスニングや英語クラブでは結構いい成績でしたので、プレッシャーを感じることはあまりなくなりました。最も、文法の成績はあまり良くなくて、文法の宿題はちょっと辛かったです。
今後の抱負を教えてください。
通訳は色々な人との出会いがあって好きです。個人的な話も混じったりしますし、人間として影響を受ける機会も多いです。翻訳は、印刷物や出版物など何らかの形で形にでてくるものなので、別の達成感があります。これからも、両方とも磨いていけたらと思います。翻訳も通訳の仕事も、全く同じものは二度と来ませんし、一期一会を大切にして、次のお仕事に進展させていければいいなと思います!
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