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ジャーナル論文の改善を目指すワークショップ: 講師の覚書

この記事は、講師のグイ・スー(Gui Su)が書きました。ジャーナル論文を改善するための1時間の講義の重要ポイントをまとめています。ワークショップは中国のDXYで開催されました。(DXYは、中国では非常にポピュラーな物理学者のフォーラムのことです)

 

トレーナーの覚書:土曜日は暑く湿度が高い、長沙の夏には典型的な一日でした。長沙は中国中央部、湖南省の省都です。快適とはいえない天気も、土曜の朝早い時間だということも、大学院生と若手研究者の意気込みを消すことはありませんでした。私は演台に立ち、未発表のデータと論文をどうしたらいいか答えを求めている150人の参加者を見つめました。彼らの若々しい顔を見ていると、中国で送った自分の院生時代のこと、論文と格闘していた時のことを思い出しました。光陰矢のごとし、ウィスコンシン大学マディソン校で学び研究をした17年間を経て、今私は中国に戻ってきました。その瞬間私は、研究や論文の執筆について、彼ら若い学生と非常に多くをわかちあっていると感じたのです。

 

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妥当な研究プランは、その後執筆する科学論文がうまく掲載されるかを決定づける重要な要因の一つです。私はまず、妥当な研究プランをどうやって準備するかについて論じることからはじめました。研究プランを用意するときは、時間と費用に加えて、研究の方向性の良さ、新しい仮説、研究アプローチの良さも考慮しなければなりません。方向性の良さと新しい仮説にとって重要なのは、十分な文献レビューです。いくつか例を挙げ、研究プランが良くないために、どのようにしてデータの質が悪影響を受け、結局論文が却下されてしまったかを説明しました。
 

講義の後半では、論文をいかに効果的に書くかに焦点を当てました。それぞれの節で何を書くべきかについては、誰でも何らかの一般的な考えは持っているでしょう。けれども、各節に重要なことがあり、経験の浅い研究者はそれを見逃してしまいがちです。論文に書かれている順番どおりに節を書くのではなく、まずmethod(「方法」)とmaterials(「材料」)の節を書くことをお勧めします。というのは、他の節に比べて書くのが比較的簡単だからです。introduction(「序」)を書くとき一番重要なことは、研究の背景と研究の目的をダイナミックに結合させることです。Result(「結果」)では、データに見られる新しい発見を強調し、読者の理解を最大限促すような方法でデータを表現することを、いつも念頭において執筆しなければなりません。discussion(「考察」)では、結果の繰り返しにならないよう極力努め、結果に対し創造力を駆使して解釈する必要があります。

講義の最後に、参加者から自分たちの研究、特に実験デザインに関して質問がたくさん出ました。1時間はあっという間のように思えました。まだ手を挙げている人もたくさんいたのですが、次の話者の時間になってしまいました。研究や執筆での自分の経験を中国の学生や若手研究者とわかちあえたことは、私にとっても貴重な体験でした。

 

 

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