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研究論文の本文執筆に取り組もう

一連の記事でスタイルについてたくさんのポイントを扱ってきましたが、それらは研究論文の草稿がすでに出来上がっていることを仮定したものでした。しかし、多くの研究者にとって、もっと大きな課題は、「本文を書く」ということです。
アメリカ人ジャーナリストであり、同時に作家、脚本家でもあったジーン・ファウラー(Gene Fowler)の有名な言葉を引用しましょう 。
「書くことはたやすい。血の汗が額から流れ出すまで、真っ白な紙をじっと見つめるだけだ(”Writing is easy. All you do is stare at a blank sheet of paper until drops of blood form on your forehead.”)」。
うまく執筆計画が立てば、そこまでしなくてもいいでしょう。この記事では、本文を書くと言うことに対して、いくつか定評のあるアドバイスをします。
前もって執筆の準備をする
研究について書く のは難しいと思うかもしれませんが、研究のことを話す ならきっと簡単でしょう。机に向かって書き始める前に、研究論文としてまとめようとしている研究や実験について誰かに話してみましょう。少なくとも二人に話すのが理想的です:一人は自分の研究仲間、もう一人は全く異なる経歴の人にするのがよいでしょう。自分が何を行い、何を発見し、それにどんな意義があるのかを、その人たちに説明するのです。話すことによって、執筆の準備になります: 書こうと思って机に向かったとき、言葉がすらすらと出てくるでしょう。
決められた執筆時間を設けましょう
一日のうちに数時間は執筆のために確保し、執筆を開始する時間をはっきり決めましょう。決められた時間からは、なるべく外れないようにします:電話にも出ないし、インターネットの接続は切っておきます。 決められた時間に書くことができないことがあっても、やめてはいけません。参考文献の体裁を整えたり、図表を改良したりするために、まとまった時間を使うのです。
目標を500単語にしましょう
執筆するため設けた時間で、毎回少なくとも500単語は書くようにします。目標に届かない場合は、500単語書けるまで執筆タイムを延ばすよう心がけます。本文を書くという課題を、ちょっと面白くするために、<http://750words.com>のサイトを訪ねてみてください。さらに思い切ったアプローチとして、<www.writeordie.com>のような、適切なソフトを買うことがあげられます。
途中で校閲せずに書く
書き終えた論文は陶磁器のようなものだと考えましょう。書き終えた論文とは、作り終えた壺のようなものです。形を作り、乾燥させ、焼き、絵付けもします。二時間の間に、十分な粘土を手に入れるのが課題です。粘土を形作り、磨きをかけるのはその後の話です。統計値や引用で手元にないものがあり行き詰ってしまったら、簡単に代用語を入れておきましょう – たとえば、赤いハイライトでクエスチョンマークを三個書く、など – そして、書き続けるのです。後で、代用語のファイルを探して適切な文章と取り替えましょう。
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