質問: すでに投稿した論文の解析方法を変えて別のジャーナルに投稿しても大丈夫?

1 Answer to this question
Answer:

ご相談のような再投稿をする具体的な目的はなんでしょうか?もし理由が論文の発表数を増やすためだしたら、これは自己剽窃または重複投稿といった研究不正となり、非倫理的なものと考えられてしまいます。

もし目的が同じ研究課題に対して別の視点から新しい方法で取り組むことである場合には、同じテーマで論文を書くことは可能です。当然、元となった論文についてアブストラクトとカバーレターの両方で明確に言及して、新しい論文が以前の論文に基づいていることを伝える必要があります。ですが、基本的には以前に投稿した論文が発表されるまで待ってから次の論文を投稿するべきですね。そうでないと重複投稿に見えてしまいます。

しかしながら、2本目の論文の中身は元のものと全く異なったものでなければなりません。これは文献研究、議論、結果がどう書かれているかも含めて全て、元の論文と全く違ったオリジナルなものである必要があります。もし2つの論文のフォーカスとプレゼンテーションに明確な違いがなかった場合、これは重複出版と考えられてしまいます。ですのでかなり注意して行わなければなりません。

もし2つの論文が似ていて重複する内容が多い場合は、2つ目の論文を "Methods" として発表する方法もあります。Methods論文では研究方法を主に詳述します。多くのジャーナルでMethod論文を出版しています。たとえばNature Methodsは「新規性のある研究方法やすでによく使われている基本的な研究テクニックの顕著な向上」に完全に紙面を割いたジャーナルです。別の方法としては、元の論文の追試研究として投稿することもできます。その場合、元の論文と同じ研究テーマに対して違った方法を使って行ったということを論文の頭で明記してください。

どのやり方をとったとしても、透明性を保ってください。すでに出版している論文についてカバーレターとアブストラクトで確実に言及すること、内容を利用するときには引用をすることを忘れないでくだあさい。理想的には、すでに出版された論文をジャーナル編集者に一緒に送ることが望ましいです。


このコンテンツは「ジャーナルへの論文投稿」ステージに属しています。

あなたの論文にぴったりのジャーナルを選びたいですか?個別コーチングプログラムでエキスパートのアドバイスを受けましょう。