「修正再審査」の決定を受けてもあきらめない

「修正再審査」の決定を受けてもあきらめない

1つの事例をご紹介しましょう。

 

事例

私たちのお客様の1人が査読者から受けたコメントは、大きな修正を求めるものでした。査読者からのコメント/疑問の数(>80)、疑問の大部分についてその複雑さ、求められた修正の程度を算定すると、すぐにクライアントは、修正せず同じジャーナルに再投稿しないと決めました。投稿先のジャーナルはその分野で一番権威のあるジャーナルでした。クライアントは代わりに、そのジャーナルよりインパクト・ファクターが低いジャーナルに、修正しないで投稿することにしました。
理由を聞いたところ、新しいジャーナルに向けて論文のフォーマットを整えるほうが、修正して同じジャーナルで再審査してもらうより時間がかからないだろう、とのことでした。また、インパクト・ファクターが低いジャーナルならば、採択率も高く、論文を修正しないままでも採択してくれるのではないかとのことでした。

 

行ったこと 



お客様の判断に配慮はしたものの、私たちは論文を修正し、同じジャーナルに再投稿するほうが望ましいと思われる理由をいくつか挙げることにしました。 お客様に注意を促したいと思ったポイントは以下の通りです:

1.新たに別のジャーナルに投稿するということは、査読も一から始まるということなので、(思ったより多くの)時間がとられてしまう。

2. 新たに別のジャーナルに投稿しても、前に投稿したときと同じ査読者にあたり、同様の批判的コメントを受ける可能性がある。

3. 「再投稿前に大部分で修正を」という決定は、査読者とエディターが研究に対し可能性を見出しており、一定の修正を行えばジャーナルの基準に達することも可能だということである。

お客様は論文の修正には同意しましたが、査読者からのコメントを完全には理解できておらず、修正をどのように始めたらよいかわからないことを認めました。私たちは査読者のコメントを小さなカテゴリーに分けるのを手伝いました。カテゴリーは、方法論に関する懸念、結果の表現に関わる問題、関連する文献の引用忘れ、図表の修正などです。80個を超える査読コメントを小さなグループに分けてみると、対処しなければならない問題は大きく分けてわずか6個であることがわかりました。
お客様は所定時間内に論文を修正することができました。さらに私たちは、修正した論文の言語表現と査読者への返事を洗練させるのを手伝いました。最終的に、査読者は修正論文に満足し、論文は採択されました。

 

要約


査読者から重要で批判的なコメントを受ければ落胆するでしょうし、査読コメントへ返事をするのは大仕事でしょう。論文の著者は、コメントの長さと複雑さに動転するあまり、コメントを深く分析し、変更が可能かどうか正確に判断できなくなってしまうことが多いです。当然のことながら、研究の目的の大きな変更や、研究に決着がつき、投稿の準備が整っている段階での再実験は困難です。

しかし、少量の書き直し、予備データの付加、うまく適合しないデータの除去、統計的分析のやり直しにより、査読者の示唆に対処することが可能 なことが多いものです。査読コメントは採択への第一歩であり、自分の研究の表現の仕方が確実に向上するよう、著者は査読コメントを極めて真剣に受け止めなければなりません。
 

 


 

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