研究材料と研究方法では細目にわたり適切に詳しく書こう

研究材料と研究方法では細目にわたり適切に詳しく書こう

「引用文献」では、引用した論文は適切に詳細を書かなければなりません。
(ジャーナル論文については、ジャーナル名、巻数、ページ数まで。書籍の場合は、出版社の場所、出版社名も必要です。学会発表の場合は、学会名、日付、都市/町名、主催者などを書きます)

同様に、研究材料と研究方法で言及した実験装置や備品の細目についても、メーカーやモデル名、工場や会社の場所などを、適切に詳しく述べなければなりません。

例えば、もしSEM (scanning electron microscope;走査型電子顕微鏡)を使用したとしたら、それが オリンパス社の走査型共焦点レーザ顕微鏡 Lext OLS3100なのか、フィリップス社の XL 30 なのか、日立社のS-3700Nなのか、それ以外なのか、明示する必要があります。分光光度計を使ったとしたら、ベックマン社のDU-640走査式分光光度計か、アジレント社の 8453ダイオードアレイ式分光光度なのか、それ以外かを述べることです。

専門的な問題は別として、こうして詳しく書くことにより、論文の信頼性が上がります。


また、会社名を参照する際は、正式な名称を使わなければなりません。例えば、診断薬の供給会社として有名なのは、Bio-Rad Laboratories(バイオ・ラッド ラボラトリーズ株式会社)です(単にBio-Radではなく、ハイフンをつけ、大文字で表すこと)。

次に、場所も明記すること。Bio-Rad Laboratoriesの場合は、Hercules, Californiaと書きます。アメリカの会社の場合は通常、州と都市を明記しますが、ヨーロッパの会社の場合は国と都市を述べるので十分です。このように詳しく書くことで、実験を再現したい人がいる時に、役に立ちます。事実、実験の再現は、研究材料と研究方法で正確に詳しく記述することが非常に重要な理由の1つとしてあげられています。

 

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