論文の英文校正で失敗しないための方法とは? | 「ひどい」英文校正を避けるために必要なこと

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論文の英文校正は、英語の質を高め、読みやすさを向上させ、受理率も高めるための重要なプロセスです。しかし、間違った校正が行われると、論文の信頼性や読みやすさに悪影響を及ぼす可能性があります。

今回の記事では、論文投稿において、英文校正を利用する際に失敗しないための効果的な利用方法について考察し、いわゆる「ひどい」英文校正を避けるためのポイントを明確にします。さらに、論文の論理的な流れを損なわず、学術的な表現や文法が適切に使用された、出版に適した論文に仕上げるためのベストプラクティスをご紹介します。

信頼できる校正者にしっかりとした英文校正をしてもらうことで、あなたの論文がより信頼され、読者に明確かつ効果的に論旨が伝わることが担保されます。

論文の英文校正でひどい英文校正者は存在する?

あなたが過去に依頼してひどいと感じた英文校正者でも、その人に校正を頼んだ他の利用者も同様に感じているとは限りません。「ある人にとっては良かったが自分にはいまいちだったかもしれない」という可能性もあり、何が問題だったのかを考えてみる必要があります。

一概に「ひどい」英文校正者と言っても、一定の特徴があります。

ひどい英文校正者の特徴とは?

気軽に友達のネイティブスピーカーに校正を頼んだのではなく、英文校正のプロに任せたのであれば「英語の文法がわからない」ということは、考えにくいでしょう。それでも納得のできない結果が出てくる場合、多くは以下のパターンが考えられます。

学術論文の作法が分かっていない

学術論文では、よく使われる表現や動詞があります。多くのジャーナルでは受動態の使用が推奨されていたり、優れた論文の多くが非人称的に書かれていたりします。また、過去形や現在形など時制の使い方にも一定の作法(ルール)があったりします。学術出版に関する経験が少なく、単に英語を母国語とするからと言う理由で校正をしている校正者は、これらの学術論文の作法に不慣れであり、論文の中の英語表現が学術界の標準に合致しないような改善提案をしてしまうことがあります。

専門分野の用語がわかっていない

学術論文では、専門用語の正確な使用が重要です。校正者によっては、専門分野の知識が不足しているために、専門用語を誤って使用したり、誤解を招くような言い回しを提案することがあります。また、意識的に使ったその分野では一般的な表現も、分野に精通していないがために不適切と見なされ他の単語に置き換えられてしまうと言ったケースもあります。

日本人独自のミスの傾向などが分かっていない

日本人著者にとっては、英文校正者が日本人独自の英語使用上の誤りやミスの傾向を理解しているかも重要です。これには、直訳による不自然な表現や、英語のイディオム、冠詞の誤用などが含まれます。校正者としての経験はあっても、日本人の英語を直すのが初めての場合は、これらの知見の欠如から著者の意図を汲み取ることができず、全く異なる内容に修正してしまう、と言う事がよくあります。

ひどい英文校正を避ける方法は?

英文校正は研究内容を明確に伝えられるか否かを左右する重要なプロセスです。特に非ネイティブスピーカーの研究者にとっては、信頼できる校正者を見つけることが不可欠です。しかし、すべての英文校正サービスが等しく質の高いサービスを提供しているわけではありません。

以下に、ひどいと思ってしまうような英文校正を避けるための具体的な方法を紹介します。

論文と校正者の相性を調べる

研究論文の英文校正者を選ぶ際は、単に英語のネイティブであることや経験の長さだけでなく、自分の論文との相性も重要です。以下のポイントで相性を確認しましょう。

専門分野

英文校正会社や校正者があなたの研究分野に精通しているか確認してください。専門分野に詳しい校正者は、専門用語の適切な使用や内容の正確性を保証する上で不可欠です。英語のネイティブであるだけでは、学術論文の英文校正を行うのは難しいという大きな理由はここにあります。

校正者自身の論文校正経験

もし専門分野が合致していなくても、校正者があなたと同じ分野の学術論文の校正経験を持っているかを確認して見ることも効果的です。細かな専門分野に違いがあっても、校正経験を積むことであなたの分野特有の表現やフォーマットをしっかりと理解できていれば、このような校正者を選ぶことが重要です。

日本人の傾向に詳しいか

日本人研究者特有の英語使用上の癖や間違いを理解している校正者を選びましょう。世界規模で展開している校正会社でも、日本の研究者の特性を知らないと、文意が誤解される可能性が高まります。日本人の英語論文の校正経験が多い会社、校正者が重要になります。日本企業であったり、日本での営業を始めてからの期間が長く、現地法人を置き、日本人目線でサービスを開発したりしている会社は日本人の傾向を把握しています。

取り組む姿勢を確認する

作業に真剣に取り組んでいる校正者を選びましょう。忙しい知り合いに無理やり頼むと、雑な仕事をされる可能性があります。校正は仕事としてプロフェッショナルに取り組んでいる会社や個人を選ぶことが重要です。

また、校正会社も様々ですが、一定規模の会社で学術英文校正への対応を宣言しているような会社であれば、校正者の採用ガイドラインも厳しく、採用後も定期的なトレーニングやお客様からのフィードバックでしっかりとした評価システムを構築していることも多く、各社のウェブサイトなどに校正者の管理情報が掲載されています。また、英文校正には国家資格であるBELS認定の試験があり、これに合格している校正者を多く採用しているかなども取り組む姿勢を評価する一つの目安となります。

サポート体制や品質保証制度を調べる

英文校正サービスを選択する際には、その会社が提供する品質保証制度やサポート体制も重要な判断基準となります。良質なサービスを提供する会社は、顧客満足を最優先に考え、そのための品質保証やアフターサポートを用意しています。以下のポイントを確認し、信頼できるサービスを見極めましょう。

校正者に質問できるか・結果をやり直してもらえるか

校正後のサービスも重要です。校正を担当した校正者に質問ができ、必要に応じて納得できるまで結果を修正してもらえるかどうかを確認してください。意図しない文意に校正されているので直してほしい場合や校正者の意図を理解したい場合などに有効です。会社によって無料対応・有料対応に分かれます。

返金保証の重要性

英文校正サービスを選択する際、返金保証があるかどうかを確認することは非常に重要です。返金保証は、サービス提供者が自らのサービス品質に自信を持っていることの証であり、万が一顧客が提供されたサービスに満足できなかった場合に、顧客のリスクを軽減する役割を果たします。

出版に適した論文に仕上げ、受理率まで高めるには?

上述のポイントを押さえることで、ひどいと感じてしまうような英文校正を避け、期待通りの英語論文を作ることができます。しかし、英文校正会社を使うことのメリットの一つは、その会社の持つ経験で「期待以上」に仕上げることで、受理率を高めることでもあります。このような仕上げを期待するために考慮するポイントは以下になります。

論理の流れに踏み込んだ校正ができるか

日本語で先に書き上げた論文を翻訳した場合や、まだ論文執筆自体に不慣れな場合、文章の構成自体がネイティブの英語の論理的な流れと比べると不自然であることが散見されます。通常の文法チェックや用語チェックだけではこのような点は改善されず、パラグラフレベルで文章を大胆に並べ替えたりする必要なども出てきます。英文校正会社によっては、このようなニーズに答える一歩踏み込んだ校正サービスを提供しています。

フォーマット調整や単語数削減などかゆいところに手が届くか

投稿規定に則られていること、単語数が規定以内に収まっていることも受理率に直接影響を与えます。このような作業も経験の多い手慣れた担当者が対応することで、ミスのリスクも減り、さらに自分の時間の削減にもなりますので、このようなサービスに対応してくれる個人や校正会社を選ぶことも重要になってきます。

研究内容に対してもコメントをしてもらえるか

対応できる会社数は限られてきますが、世界の学術出版業界とネットワークを持つ校正会社などでは、ジャーナルでの査読経験のある研究者と連携して「投稿前査読」を提供している会社もあります。このようなサービスを使えばあらかじめ査読でコメントを受けそうなポイントを洗い出して、対応したうえで投稿できます。

再校正や査読コメントへの返信対応はあるか

上述の投稿前査読などを使うと、投稿する前に一部書き直しが発生することがあります。このような場合は再校正をかける必要があります。このような時に、再校正を無料で行えるサービスを選択していると、追加のコストで手を煩わせることなく論文の改訂が可能になります。また、ジャーナル査読者からのコメントに対応し修正を入れた際に、論文だけでなく、査読者への返信文も重要な要素となってきます。このような返信文もあらかじめ「再校正」の対象として含まれているサービスですと、さらに安心して投稿プロセスを進めていくことが可能になります。

以上のような点を考慮して英文校正者や英文校正会社を選ぶことで、論文を当初の期待以上の品質に仕上げ、受理率を高めることが出来ます。もちろん、このようなサービスは自身の経験値によっては不要なものもあるかと思いますので、自分の現在の経験値や、投資できる時間、予算を見極めたうえで、助けになる要素を選択していくことが大切となります。

エディテージの英文校正サービスは1300の専門分野に対応し、日本でサービスを提供し始めて20年以上になります。日本からの利用者が世界で一番多く、日本人の癖を熟知しています。校正者も厳しい採用制度を潜り抜けた博士号取得者やBELS認定校正者が多数所属し、定期的なトレーニングやお客様からのフィードバックでしっかりとクオリティを維持しています。校正後の原稿に関する質問や、納得のいかない箇所のやり直しは無料で対応し、100%満足保証として、納得いかない場合は全額返金の制度を設けています。また、「出版に適した論文に仕上げ、受理率まで高めるには?」のコーナーで取り上げたすべてのポイントも選択可能で、必要なサービスを選択して利用することができます。

まとめ

「ひどい英文校正」にも特徴があり、チェックポイントを考慮に入れて校正者や校正会社を選択すれば、未然にリスクを大きく減らすことが出来ます。英文校正は論文作成のプロセスの中で欠かせない部分であり、適切な校正会社を選び、サービスを利用することで、研究者は自身の研究成果を世界に向けて最高の形で発信することができます。信頼できる校正者、最適な英文校正サービスを見つけるためのこれらのヒントを活用し、円滑に論文出版が進むようにしましょう。

 

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この記事を書いた人

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