きめ細やかで建設的な校正と論文完成度評価レポートが心強い~安藤航助教(北里大学薬学部)にインタビュー~

北里大学薬学部の薬物治療Ⅳ教室でさまざまな研究に携わる一方、実務課教員として学生の対応にあたったり、病院での薬剤師としての仕事もあったりと、忙しく活動されている安藤航助教に、ご利用いただいているエディテージの「トップジャーナル英文校正」について、お話をうかがいました。安藤先生がトップジャーナル英文校正を利用している理由とは? ぜひご覧ください。

安藤航助教プロフィール

北里大学薬学部臨床薬学研究・教育センター 薬物治療学Ⅳ 助教。北里大学メディカルセンター薬剤部兼務。

2018年に北里大学で薬学の博士号を取得し、現在も同大学で研究と教育、病院では実務に従事。

医療薬学、呼吸器内科学、消化器内科学、疫学の分野において主に肝線維化マーカーなどのバイオマーカーの有用性、肝炎や肝硬変、肺線維症における線維化進展メカニズムなどに焦点を当て研究に取り組んでいる。

いつもエディテージをご利用いただき、ありがとうございます。まずは安藤先生の専門分野について教えていただけますでしょうか。

安藤)専門という言い方が正しいかわからないのですが、臨床薬学というくくりで、最近だと主に肝臓学と、新型コロナウイルス感染症に関する研究をメインで行なっています。研究者は多くの場合、ひとつの分野に集中して研究すると思いますが、我々の薬学の分野では「臨床現場で出てきた問題点を解決する」という視点で進めるので、働く中や教育の現場における患者さんに対する問題や、薬に関することなど様々な問題が出てきたときに、それを解決するという研究方法になります。ですから、時間の経過と共にテーマが変わったり、新しいテーマに取り組んだり、その研究テーマはやらなくなったりと、ターンオーバーを繰り返すようなスタイルで行なっています。

研究のテーマが変わっていくとなると、論文はどのように書かれているのでしょうか。

安藤)最近ですと、肝臓の肝硬変のマーカーに関する研究論文をやりつつ、乳がんなどのがんを早期に発見するためのマーカーをやりつつ、肺線維症とかを発見する研究をやりつつ、新型コロナウイルス感染症のデータベースに関する研究をやるなど、同時進行でいろいろとやっています。執筆については、自身で書くのは年間2~3本、共著者として1~2本あるかないか程度でしょうか。

それは大変そうですね。しかも安藤先生は研究だけでなく、薬剤師としてのお仕事もあるとか。

安藤)はい、実務課教員という立場にいて、病院の中で学生の教育、薬学部5年生の病院実習をしていて、学生さんをまとめたり案内をしたり、課題を書いたり出したりしています。関係する実習が4年生向けにもあったりするので、その対応もありますね。

また、病院の仕事も少しあり、薬剤師として患者さんに服薬指導や調剤をしたり、研究として動物を育てたり細胞を扱ったり、データベースを扱ったり。。。どれがメインというわけではなく、曜日によってその仕事の割合が決まっているわけでもないので、日によって学生さんの対応が多い日もあれば、研究活動に時間を多めに取れる日もあります。

そんなお忙しい中で論文を書くのは非常に大変だと思うのですが、エディテージを利用したきっかけは何だったのでしょうか?

安藤)同僚の先輩にあたる先生が使っていたので、使ってみてはどうでしょうと紹介されたのがきっかけです。確か最初はスタンダード英文校正だったかと思います。その後、プレミアム英文校正も使ってみて、査読に関する対応や、リジェクトされたときに再投稿でフォーマットを変えるのが大変なのもあって、積極的にプレミアム英文校正を選んできたつもりです。今はトップジャーナル英文校正を利用していますが、これは確か以前にあった「プレミアム英文校正プラス」のサービス名が変わった時に、一回試してみようと思って利用したのがきっかけですね。Scientific Review Report(論文完成度評価レポート)とはどんなサービスなのだろうと気になったのを覚えています。

安藤先生は2013年に初めてエディテージのサービスをご利用いただき、それからさまざまなサービスを使っていただいていますが、トップジャーナル英文校正についてはどのような点に魅力を感じていますか?

安藤)自分が論文投稿をするにあたり、英文校正はすごく大事だと思っています。海外にいられた方は別かもしれませんが、我々は日本人で、英語ネイティブではないことが一番のネックとなるため、英文校正を介して自分の書いた論文を世界の人たちに読みやすく理解しやすいものにしてくれるサービスはとてもありがたいです。トップジャーナル英文校正は、研究費の関係で予算的に利用が難しい場合もありますが、そのぶん質が高く、論文投稿するときに気を付けなければならない言い回しなど、サジェスチョンをお願いすると非常に細かく見てくれて、かつ建設的に校正をかけてくれるというのがいいですね。特に、プレ査読のようなサービスであるScientific Review Report(論文完成度評価レポート)が一番心強く、それがトップジャーナル英文校正を利用する大きな理由にもなっています。どんな方が見てくれたのか公開されるため、どんな背景を持ち、どんなジャーナルをレビューしたことのある先生が見てくれたのかがわかるため、とても良いと思います。通常、査読は相手がわからないため、どんな背景の方が見てくれたのかわからないのですが、トップジャーナル英文校正の場合、見てくれた方がわかることで、より真摯に意見を受け入れることができ、相手の背景を加味した上で納得することができます。

論文完成度評価レポートに非常に価値を感じていただけているようでうれしいです。安藤先生は共著者の方と研究する機会が少ないとのことですが、そういった部分でも論文完成度評価レポートがあるトップジャーナル英文校正を選ぶ要素になっているのでしょうか。

安藤)そうですね。論文自体はひとりで書くことがほとんどで、一部のセクションだけ他の研究者にお願いするということはありますが、大体自分が見ています。そうなると自分だけの意見になってしまうので、やっぱり第3者の視点から見てほしいというのはありますね。もちろん共著者がゼロなわけではないですし、共同研究者で見てくれる先生もいますが、同じ研究をしている仲間ではないところから、新しい指摘や別の視点がほしいという意味合いもあります。

レポートにより、投稿プロセスに何か変化はありましたか?

安藤)レポートの指摘が「その通りだな」と思った時は、少し文章体を変えてみたり、他の論文を引っ張ってきて、他の人がどうしているかをみてみたりしています。論文投稿のプロセス自体にそこまで大きく影響はしませんが、良い意味で追加のステップを踏むことで、しっかりとした確認作業ができるようになったと思います。たまに、「投稿するにはまだ難しい」という厳しいコメントがついてくることもありますが、逆にその厳しさというのがトップジャーナルを目指すにあたっては必要なコメントなのかなと。まだまだ難しいのだということがわかるし、確かにと納得できることも多いので、勉強するという意味でも非常に良いと思います。

お役に立てているようでとてもうれしいです。最後にエディテージへの要望などはありますでしょうか?

安藤)今のところ特に思い当たるところはないですね。金額も投資するべき金額だと思うので、そこは大きなハードルにはなっていません。研究者全員に勧めるわけではないですが、トップジャーナルを目指す方や、「載るかどうかはわからないけれども発信したい」という方に関しては、校正の回数も増えがちなので、査読の面も含めてサービスの幅が広いトップジャーナル英文校正はおすすめできると思います。やはり査読をしっかりとやってくれること。研究のチームでもゆっくり査読をする時間がない先生はたくさんいるので、第3者にしっかりと査読をしてもらうという使い方をぜひしてほしいなと思います。

本日は貴重なご意見をありがとうございました。

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この記事を書いた人

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