エディテージ・グラント2025にて次点を受賞した吉村 怜さんに、入賞した喜びやご自身の研究について、グラントに応募して感じたことなどを語っていただきました。
吉村 怜さんプロフィール
Ryo Yoshimura
大阪大学 大学院工学研究科 地球総合工学専攻 船舶海洋工学コース 博士後期課程に在籍。専門は海の波を使った波力発電。兵庫県立大学 工学部 機械・材料工学科を卒業後、専攻を変更して現在籍の博士前期課程を修了。現在は、大阪大学 超域イノベーション博士課程プログラムにも所属。社会課題の解決に資する博士人材の育成を目的とする本横断型教育において、企業・行政等と連携したプロジェクト型授業に参画し、異分野の学生と協働して実社会の課題解決に取り組む。これにより、専門性に加えて汎用力と総合知を涵養するとともに、分野横断的なネットワークの構築を進めている。
(個人HP:https://sites.google.com/view/ryo-yoshimura/home)

受賞した研究内容について
本研究では、海の波を利用したジャイロ式波力発電を対象に、どんな波に対しても理論最大のエネルギー吸収効率を実現することを目指しています。海の波は枯渇することのないエネルギー源である一方で、一般的に波の条件によって発電機で得られるエネルギーが大きく減ってしまうという課題があります。その課題に対して、適切な制御を通じて解決することを目標としています。
エディテージ・グラント2025次点を受賞して
何よりもまず、多くの応募者の中から選んでいただけたことが嬉しいです。
私の研究は指導教員をはじめとする、多くの関係者たちの協力の上で成り立っています。今回の受賞は、こうした皆さまのお力添えあってのものです。そんな本研究が、全く異なるフィールドでも評価していただけたことは大変励みになります。大賞に届かなかったことは心残りですが、引き続き研究活動に邁進したいと思います。
ご自身の研究について
私は海の波を使った「波力発電」に関する研究をしています。波力発電は、学部時代の講義で知りました。広大な海を活かしたクリーンエネルギーということで興味を持ち、大学院から専攻を変えて研究に取り組みはじめました。
海の波は止むことがないため、安定したクリーンエネルギーとして期待されています。しかし多くの波力発電は、波の状態によって波から得られるエネルギーが大きく減少するという課題があります。そこで私たちの研究グループでは、適切なコントロールによって常に理論最大量のエネルギー吸収を実現しようとしています。本研究では、ジャイロ効果と呼ばれる現象を利用した「ジャイロ式波力発電」に注目しています。本手法では、理想的な波の状態であれば理論最大効率を実現できると近年明らかになりました。そこで私たちは、その理論を拡張して実際の海と同じような条件でも理論最大効率を実現するため、日々研究に取り組んでいます。
グラントへの応募にあたり、苦労したことや工夫したこと
研究費申請書ではなくエッセイという形態であるからこそ、論理性などと同じくらい実体験に基づく想いを伝えることを心がけました。このロジックとパッションを両立することが大変でした。
エディテージ・グラントに応募してみて感じたこと
自由な発想で使える研究費は貴重だと思い、エディテージ・グラントに応募させていただきました。一般的な研究費とは異なって、申請書や使用用途の自由度が大きいことがこのグラントの大きな特徴だと思います。

