AIツールの進化により、論文執筆や投稿準備の効率化は大きく進んでいます。一方で、「AIで確認したから、そのまま投稿してよいのか」という不安が残る研究者も多いはずです。AIは強力な支援手段ですが、文献理解、執筆、校正、投稿前確認のすべてを同じ精度で担えるわけではありません。
※本記事は、EndNoteの日本指定代理店であるユサコ株式会社とのタイアップ企画です。研究に役立つEndNoteの活用方法をご紹介します。
▶投稿直前に参考文献の不備が見つかる理由と、論文の信頼性を高める文献管理
AI活用で重要なのは、役割を混同しないこと
AI校正ツールは、文法や表現の初期確認、文章の読みやすさ改善に役立ちます。しかし、研究分野特有の用語選択、論理展開の妥当性、査読者に伝わる説明になっているかといった点は、機械的なチェックだけでは判断しきれない場合があります。
EndNoteのAI機能についても、役割を正確に理解する必要があります。EndNote バージョン2025.1 から搭載されたAI機能”Chat with your document”は、論文PDFについてチャット形式で質問し、AIの回答を得ることで内容理解を支援する機能です。もう一つ搭載されたAI機能”Translate your document”は、論文PDF全体または一部の翻訳を支援します。つまり、これらは主に「読む」「理解する」「調査を進める」工程を効率化する機能です。
EndNoteは、文献調査と理解を迅速化する
論文PDFを読む際、背景、方法、結果、限界点を短時間で把握したい場面は多くあります。特にレビュー論文の準備や、隣接分野の文献を確認する場合、すべてのPDFを同じ密度で読み込もうとすると膨大な時間がかかってしまいます。
EndNoteのAI機能を使用すると、PDFに対してAIに質問しながら理解を深めることができます。また、多言語翻訳機能は、英語文献の読解補助や、研究内容を別言語で説明する際の足がかりになります。ただし、AIの回答や翻訳は常に完全とは限りません。研究者自身が原文と照らし合わせ、重要な判断は必ず確認する前提で使う必要があります。
投稿前の最終品質は、人の専門的な確認が必要になる
文献理解の効率化と、投稿前原稿の品質保証は別の工程です。AIを使って文献を読みやすくし、論文構成の初期確認を進めることは有効です。しかし、最終原稿では、研究の主張が正確に伝わるか、専門分野に合った語彙が使われているか、査読者に誤解されやすい表現が残っていないかを確認する必要があります。
エディテージの専門家校正は、この最終段階で力を発揮します。英文の自然さだけでなく、論理の流れ、分野に即した表現、投稿前の完成度を人の目で確認できるため、AIだけでは不安が残る研究者にとって有効な仕上げ工程になります。
まとめ
AIを使うべきではない、という話ではありません。むしろ、AIは研究者の時間を生み出す有力な手段です。重要なのは、EndNoteのAI機能を文献理解と調査の効率化に使い、投稿前の文章品質はエディテージの専門家校正で確認するという使い分けです。読む工程と仕上げる工程を切り分けることで、AI時代の投稿準備はより堅実になります。
EndNote 2025 新機能:Chat with your document で論文 PDF について AI に質問しよう


