Q&A with エディテージ:研究論文の文字数を減らすには?

研究成果を簡潔にまとめるのは難しいものです。しかし、研究論文を執筆し、投稿の準備をする際には、目標とするジャーナルが規定する単語数の制限を確実に満たす必要があります。そこで、多くの研究者が頭を悩ますのが、研究論文の語数を減らすにはどうしたらよいかということです。

学術論文の語数をいかに減らすかは難しいテーマですが、論文を短くすることは、必ずしもその重要性まで低めることではありません。論文の語数を減らし、簡潔にまとめる方法を考えるには、文中、パラグラフ、そして論文全体という3つのレベルで減らす可能性について考えることが有効です。

文章内の単語数を減らす方法

文中では、文や個々の単語を圧縮して減らすことになりますが、これによって必要な語数をすべて減らすことができることもあります。単語数を減らすには、所有格の使用(「the qualities of x」は「x’s qualities」に置き換え可能)、単動詞に置き換え可能なフレーズや句動詞(例えば「has placed an emphasis on」は「expressed」、「has taken place」は「occurred」)、省略形などが挙げられます。頻繁に繰り返される長い用語で、頭文字にまとめられるもの、例えば「people with intellectual disabilities」は「PWID」となります。文章内の単語数を減らす方法を検討する場合、すべての単語が重要です。このような編集は、文章全体に大きな違いをもたらすので、驚くかもしれません。

パラグラフ内の単語数を減らす方法

パラグラフでは、各アイデアが一度だけ表現されるようにすることが重要です。余計な繰り返しは削除し、少しでもトピックから外れたものはカットすることで、語数を大幅に減らすことができます。

文章全体の文字数を減らす方法

文章全体のレベルでは、単語数の制限が非常に厳しいジャーナルであれば、序論、方法、結果、考察といった必須要素のみを確実に含める必要があります。例えば、研究を発展させるために広範な文献レビューが必要だったとしても、本文では簡単にまとめるだけでよい場合もあります。学術論文の字数を減らす方法を検討する場合、自分で詳しく論じるのではなく、特定のトピックに関する重要な研究、またはレビューを1つ引用することはできないでしょうか。

このようなテクニックを使えば、ほとんどのジャーナルで要求される相当な字数の削減が可能です。

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この記事を書いた人

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