エディテージ・グラント2025にて次点を受賞した李 嬌さんに、入賞した喜びやご自身の研究について、グラントに応募して感じたことなどを語っていただきました。
李 嬌さんプロフィール
Jiao LI
北海道大学総合イノベーション創発機構/大学院メディア・コミュニケーション研究院 特任助教。博士(観光学)。北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院 観光創造専攻にて修士課程を修了後、同大学院国際広報メディア・観光学専攻にて博士課程を修了。専門は観光学および消費者行動論。2025年4月より現職。

受賞した研究内容について
本研究は、SNS時代におけるウェルネス・ツーリズムの効果的な情報発信のあり方を明らかにすることを目的としています。ウェルネス・ツーリズムは、温泉や森林浴などの体験を通じて心身の健康を高める旅行形態であり、世界的に急速に成長している分野です。しかし、日本ではその認知度や一般消費者への浸透がまだ十分とは言えず、潜在的な需要が十分に顕在化していないという課題があります。
そこで本研究では、SNS上で発信される観光情報の「情報形式」「発信源」「プラットフォーム」の違いに着目し、それらが潜在的観光客のウェルネス・ツーリズムへの参加意図にどのような影響を与えるのかを明らかにすることを目指します。本研究を通じて、ウェルネス・ツーリズムの認知度向上と潜在需要の喚起につながる効果的な情報発信戦略の提案を目指します。
エディテージ・グラント2025次点を受賞して
エディテージ・グラントの関係者の皆様に、本研究をご評価いただき、心より感謝申し上げます。今回の受賞は、本研究の価値と可能性を認めていただいたものとして、大きな励みとなりました。
日本ではウェルネス・ツーリズムに対する認知度がまだ十分とは言えない状況にあります。今後は、本助成による支援を活用しながら、研究をさらに発展させるとともに、ウェルネス・ツーリズムの認知度向上と潜在需要の喚起に貢献していきたいと考えております。
エディテージ・グラントに応募した理由
以前、英語論文の執筆の際にエディテージの英文校正サービスを利用したことがあり、その際に校正者の専門性と丁寧な対応に深い印象を受けました。その後、先輩研究者からエディテージ・グラントの募集について教えていただきました。独立した研究者として研究を進めていくうえで研究資金の確保は重要な課題であり、若手研究者を対象とした本プログラムは大変魅力的だと感じました。そこで、本研究をさらに発展させる機会になると考え、応募いたしました。
エディテージ・グラントに応募してみて感じたこと
他の助成金プログラムとエディテージ・グラントを比べて、私が感じた大きな特徴は、エディテージ・グラントが若手研究者の研究活動の立ち上げ段階における困難に目を向け、支援と励ましを与えている点です。また、応募形式としてエッセイが求められている点も、一般的な研究助成金とは異なる特徴だと感じました。エッセイという形式を通して、自分の研究への思いや経験をより自由に表現することができました。
そのため、本プログラムは既存の研究成果だけでなく、若手研究者の潜在的な可能性や将来の成長にも目を向けているのではないかと感じています。応募準備の過程を通じて、自分がどのような研究者になりたいのか、またどのような研究に取り組んでいきたいのかを改めて考える貴重な機会にもなりました。
今回が企業による研究助成への初めての応募だったため、当初は申請プロセスについて十分に理解できていない部分もありました。しかし、エディテージ・グラントでは、書類提出後のメールでインタビューや結果通知、授賞式など、その後のスケジュールを丁寧に案内していただき、大きな安心感がありました。
また、審査結果の通知も非常に迅速で、ほとんど長く待つことなく結果を知ることができた点がとても印象的でした。さらに、受賞後の各種手続きにおいても担当の方々に親切にご対応いただき、心より感謝しております。
一方で、今回残念だったのはセレモニーに参加できなかったことです。他の研究者の方々と直接交流する機会があれば、若手研究者同士で意見交換を行い、今後の研究活動にとって多くの刺激を得られたのではないかと考えております。
