本記事では、ジャーナル投稿時に求められるフォーマットの基本について解説します。
多くの研究者が書式フォーマットに真剣に向き合うのは、ジャーナルから「表のタイトルは表番号とは別の行に記載すること」や「図のキャプションはピリオドで終わらせないこと」といった細かな指示を受けたときではないでしょうか。一見すると些細に思えるこれらの規定。しかし、ジャーナルが繰り返し同じ指示を出し続けているという事実には、何らかの理由があるはずです。
若手研究者へのアドバイスはシンプルです。戸惑ったり苛立ったりするのではなく、従うこと。こうした作業も研究の一部と捉えましょう。何十個ものサンプルの種子を数えること、花粉を丁寧に散布すること、プログラムが数値計算を終えるのを待つこと――それらと同じく、面倒でも必要不可欠な工程なのです。
書式フォーマットの定義
実用的な意味での「フォーマット」とは、文字の追加や削除を伴わず、テキストの外観を調整する微細な変更を指します。文字、数字、句読点、記号そのものは変えずに、見た目を整える作業です。
例えば、
• 見出しを太字にする
• テキストを中央揃えにする
といった変更はフォーマットに該当します。一方で、文章を言い換えたり短縮したりすることはフォーマットではありません。また、記事全体の構造を大きく変更する操作――たとえば、複数カラムに分割する、フォントを全面的に変更する、すべての段落にインデントを入れる――といったものも、ここで扱う「フォーマット」の範囲からは除外されます。
フォーマットの基本的な目標
フォーマットの目的は、論文を最終的な出版版に近い外観へ整えることです。ただし、投稿時にはいくつか例外があります。
1. 配置について
完成版では本文が両端揃えになっていることが一般的ですが、投稿原稿では左揃えが求められる場合が多い点に注意が必要です。
2. 書体について
出版版ではジャーナル独自の書体が使用されますが、投稿原稿では一般的で読みやすい書体を使用することが推奨されます。Times New Roman や Calibri のほか、Georgia や Sitka のように画面表示に適したフォントも選択肢となります。
具体的に何を注意すべきか
フォーマットを慎重に行うために、目標とするジャーナル(あなたが論文を投稿する予定のジャーナル)の最新号の記事を調べ、典型的な論文の各構成部分がどのように表示されるかを確認しましょう。例えば、論文のタイトルの場合、以下をよく観察しましょう。
(1)配置:タイトルが左揃えか、中央揃えか、あるいは右揃えか、
(2)大文字表記:文章スタイルの大文字表記(最初の単語と固有名詞のみ大文字)か、見出しスタイルの大文字表記(主要な単語はすべて大文字)か、あるいはタイトル全体が大文字か、
(3)太字と斜体:タイトルが太字か斜体か、あるいはその両方か、またはどちらでもないか
同様に、著者名、所属、抄録、キーワード、主要な見出し(序論、材料と方法、結果、考察)などを考慮しながら、検討を続けることも重要です。些細なディテールにも注目しなければなりません。たとえばキーワードを例にとると、1 語(keyword)なのか2語(keywords)なのか、また斜体(Keywords)なのか、すべて大文字(KEYWORDS)なのか、太字(Keywords)なのか、あるいは他の選択肢のどれなのかもチェックしましょう。厳密にはフォーマットではありませんが、キーワードの配置が(1)アルファベット順かどうか、(2)すべてのキーワードか大文字から始まっているか、最初のキーワードだけか、(3)カンマ、セミコロン、ドットなどで区切られているか、などにも注意してください。
同様に、見出しの階層も、フォントサイズ、太字の有無、斜体、大文字小文字の組み合わせによって表現されています。どのように階層構造を視覚化しているのかを観察し、それを再現しましょう。
結論
ここまで読んで、「細かすぎる」と感じたかもしれません。フォーマットを正確に整えることは、単なる形式的作業ではありません。適切なフォーマットは、編集者に対してプロフェッショナルな印象を与え、出版プロセスを円滑に進める要因となります。正しい形式に整えることで、他の論文よりも早く出版へ進む可能性も高まります。
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