英文校正証明書とは何か?
英文校正証明書は、提出された原稿が、プロの英文校正者によって言語、文法、構文、句読点、専門用語、文章構造、論理、そして流れの正確性についてチェックされたことをジャーナルに対して証明するものです。プロの校正者や校正会社(エディテージのような会社)から発行される証明書は、ジャーナル側が論文をさらに査読・評価する前に、専門家による英文チェックを受けたことを示す書類となります。
英文校正証明書の目的と重要性とは?
ジャーナルが英文校正証明書を必要とする理由
ジャーナルが英文校正証明書の提出を求めるのは、投稿原稿の品質を確認するためです。投稿に向けてアップロードされる研究論文は、通常、校正や推敲(プルーフリーディング)を経ていることが一般的です。しかし、校正の質や言語のレベルが期待される基準に達しているかどうかを、ジャーナル側はどうすれば判断できるのでしょうか。そこで役立つのが英文校正証明書になります。
専門の英文校正者や英文校正会社によって認証された証明書は、著者が専門の英文校正者のサポートを受け、原稿を丁寧に精査したことをジャーナルの編集者に示すものです。しかし、単に証明書を提出するだけで出版が保証されるわけではなく、ジャーナル側は実際に独自のチェックを行います。
ジャーナル投稿に役立つポイント
英文校正証明書は、ジャーナルの編集者と著者の双方にメリットをもたらします。専門家によって論文がすでに徹底的に編集・校正されていることを証明する書類を著者が提出すると、出版プロセスを迅速に進めるのに役立ちます。これは、英語で原稿を執筆し、国際的なジャーナルに投稿する非英語話者の著者にとって特に有用です。
英文校正証明書には何が含まれるのか?(サンプル画像付き)
通常、英文校正証明書には以下の内容が含まれます。
- 校正された論文のタイトル
- 資格や経歴を付記した専門校正者の署名
- 証明書が発行された日付
- 証明書の正当性を認証する捺印
以下にサンプルの英文校正証明書の画像を示します。

英文校正者の署名と資格
英文校正証明書において、原稿を校正した専門家の氏名、署名、および資格は極めて重要な要素です。個人で活動している独立した校正者やフリーランサーに依頼する場合、その方の経歴や資格が証明書に明記されている必要があります。これにより、適切な言語のエキスパートが論文の校正を行ったことがジャーナル側に伝わります。
英文校正専門の校正会社を利用した場合、原稿を実際に担当した個々の校正者の氏名は記載されないことがあります。その場合は、代わりにその会社のチーフ校正者や副社長の氏名と署名が記載されます。また、会社名もあわせて明記されます。
校正された原稿のタイトルとファイル名
ジャーナルの編集者は、どの文書が専門家によって校正されたのかを把握する必要があります。投稿の際には、本論文の原稿、補足情報ファイル、図表ファイルなど、複数のファイルが個別にアップロードされることがあるためです。
英文校正証明書には、専門家による校正が行われた文書のタイトルが明確に記載されます。仮に本論文の原稿という1つのファイルだけが校正された場合であっても、該当するファイル名が証明書に明記されます。
品質保証の声明
英文校正証明書には、言語の品質を保証する専門校正者からの声明が必ず含まれています。しかし、投稿用に最終確定した原稿には、一切の変更を加えないよう注意しなければなりません。ジャーナルの編集者によっては、校正者や校正会社に連絡を取り、校正前と校正後の両方の文書を確認したいと要求することがあるためです。そのため、校正が完了して英文校正証明書を取得した後に、著者自身で原稿を修正し、その新しく修正された原稿をジャーナルに投稿した場合、その証明書では正確性が保証されない可能性があります。
英文校正証明書はいつ提出すべきか?
- 初回投稿時:初回の投稿プロセスにおいて、英文校正証明書はほぼ常に求められます。どのようなジャーナルであっても、最初に投稿する原稿のバージョンには、通常、英文校正証明書を添付します。言語の品質保証がない場合、ジャーナル側が論文を即座にリジェクト(デスクリジェクト)する可能性があるため、これは非英語話者の著者にとって重要です。
- 査読後の再投稿時:第1ラウンドの査読を経て再投稿を行う場合です。例えば、査読者が「言語向上のために専門の校正サービスを利用すること」や「原稿に英文校正サービスを適用すれば有益である」と明確にアドバイスしたとします。再投稿時に証明書を提出することで、著者がこの基準を満たしたことをジャーナルの編集者に保証できます。
- 大学への提出時:一部の大学では、修士論文や博士論文の提出時に英文校正証明書を求めることもあります。必須ではない場合もありますが、推奨事項となっていることがあります。いずれにせよ、学位論文に英文校正証明書を添付することは、言語の品質が高いことを示す証拠になります。
英文校正証明書はどのように取得するのか?
英文校正証明書は、信頼できる専門の英文校正者または校正会社のみが発行できます。校正会社に原稿を提出すると、文書を徹底的に編集・校正した上で、証明書を発行してくれます。ご自身の要望に応じて、適切な学術校正サービスを選ぶ必要があります。多くの場合、校正会社はサービスプランの一部として証明書を含めています。
個人の校正者に依頼することを検討している場合は、業務を最終決定する前に、必ず証明書の発行を依頼してください。また、この合意の前にその校正者の資格や実績を検証する必要があります。
- その校正者は英語のネイティブスピーカーですか?
- 学術文書の編集や校正の経験はありますか?
- あなたの研究を評価するのにその分野の専門知識を持っていますか?
依頼をする前に、これらの点を確認しておきましょう。
専門の校正会社に依頼する場合
エディテージのような専門の校正会社は、信頼できる価値を保証してくれます。通常、英文校正サービスの一環として英文校正証明書が含まれているため、明示的に依頼する必要がない場合がほとんどです。しかし、原稿に求められる校正のレベルは状況によって異なることがあります。そのため、軽微な修正であっても証明書が発行されるのかどうか、確信が持てないこともあるかもしれません。
以下に、いくつかの特殊なシナリオにおいて、専門の校正会社に英文校正証明書を請求する際に使用できるメールのテンプレートを提示します。
- 原稿の一部のセクションのみの校正を希望する場合
Subject: Requesting issuance of a language editing certificate
Dear [name of editing company],
I wanted to clarify whether I will receive an editing certificate for using your services. I have opted for [name of the service plan] and received the confirmation of job acceptance ([include job ID]). However, I have instructed that [names of sections excluded from edit like Methods, Abstract, etc.] be excluded from the edit.
Will I still receive an editing certificate confirming the language quality of the full manuscript? My target journal requires an English editing certificate and I would appreciate it if you could confirm whether one will be provided.
Warm Regards,
[Your name]
- 校正のみを希望する場合
Subject: Language editing certificate for proofreading
Dear [name of editing company],
My research paper needs to be proofread before submitting to the journal. However, the journal is asking for a language editing certificate. Since I’m not really “editing” my manuscript, I wanted to know whether a certificate will be provided only for proofreading my document.
Will the certificate shared assure the language quality of proofread manuscripts or is it necessary for me to request language editing instead of proofreading? Kindly let me know at the earliest so I can plan my manuscript preparation better.
Warm Regards,
[Your name]
- 初回ラウンドの校正で別の会社を利用したが、その成果物に満足できず、2回目の査読(校正)を必要とする場合
Subject: Language editing certificate for second round of editing
Dear [name of editing company],
I had used the services of a professional editing company to finalize my research paper before submitting to [name of the target journal]. This is a high impact international journal and I want the language to be completely error-free. I’ve been repeatedly communicating with my previous editor only to receive mediocre level edits and I’m not satisfied with the outcome even though they have provided a language editing certificate.
I need a native English speaker who is also expert in [mention subject area] to review and edit my manuscript. I also wanted a different language editing certificate from you.
Please let me know whether this second round of editing is feasible along with issuing of a new English editing certificate. Awaiting a positive response from your end.
Best Regards,
[Your name]
個人の校正者を雇う際の重要なポイント
英語の校正会社を選ぶ代わりに、個人の校正者に依頼する場合は、以下の重要なポイントを考慮してください。
- 資格や実績の検証
非英語話者の著者として、原稿の校正を英語のネイティブスピーカーに依頼するのは当然のことでしょう。しかし、ジャーナル側がチェックするのは言語だけではありません。原稿は技術的にも強固である必要があります。そのため、以下のような条件を満たすネイティブの英文校正者を探してください。
- あなたの研究分野における専門家であること
- 学術的な編集や校正の経験があること
- APA、MLA、Chicagoなどのスタイルガイドに精通していること
- ジャーナルの編集者や査読者が原稿に何を期待しているかを理解していること
- 特に締め切りが厳しい場合に、求められるスケジュール通りに作業を完了できること
これらの要素がすべて揃うことで、その英語校正者はあなたの研究原稿に適した真のエキスパートとなります。
- サンプルの校正を依頼する
校正者が自身の過去の作業サンプルを共有できるかどうかを確認してください。礼儀正しく依頼すれば、少額の料金で原稿の小さな一部分(例えば500〜1500ワード程度)を試験的に校正することに応じてくれる校正者もいます。7000〜8000ワードに及ぶ研究論文の校正を正式に依頼する前に、その校正品質を100%確信していることは極めて重要です。そのため依頼する前に、校正者のサンプル作業を徹底的に確認してください。
- 適切であると確信できる場合にのみ依頼する
義務感から正式に依頼する必要はありません。時には、単に言語の校正品質だけの問題ではないこともあります。たとえその校正者が強く推奨されている人物であったとしても、メールへの返信に時間がかかりすぎると感じたり、その校正者が一度に複数の案件を引き受けすぎていて、あなたの研究論文に十分な注意を払うことができない状態であったりすることもあります。
これらは、相性が良くないことを示す明確な兆候です。最初の数回のやり取りの後、これ以上進めてもメリットがないと判断した場合は、辞退したい旨を礼儀正しく伝えてください。
- 要件を明確にする
業務開始時に、必ず依頼の正確な要件を明確にしてください。
- 校正が必要な原稿の文字数はどのくらいでしょうか
- ジャーナルの規定に合わせたフォーマット調整も必要でしょうか
- それには追加料金がかかりますか
- カバーレターの作成など、追加の支援は提供されますか
- 締め切りはどの程度柔軟でしょうか
- 現実的なスケジュールについて、双方で合意できるでしょうか
- 無料または割引料金での再校正は提供されていますか
- 図表やその他の画像資料の作成にサポートが必要でしょうか。校正者は、これらを支援するためのデザインなどの適切な資格を持っているでしょうか
すべての事項について、詳細に至るまで話し合ってください。一部の事項は重要ではないと感じたとしても、それらについてとにかく質問を投げかけ、あなたの校正ニーズを明確に指定してください。
- 合意書の草案を作成する
上記で言及したすべての要素が明確に記載され、双方の署名が入った書面による合意書を準備してください。通常、個人の校正者は著者との契約を結ぶために従う標準的な合意書を持っています。あなたが確認する必要があるのは、それが自身の要件に合わせてカスタマイズされているかどうかだけです。
言うまでもなく、予算の計画は必須です。原稿の編集と校正のためだけに、一定の金額を確保しておいてください。自分に適した校正者を最終決定する前に、2〜3人の校正者に連絡を取り、価格を比較する必要があるかもしれません。
英文校正証明書に関するよくある質問
Q1. 再投稿(リビジョン)の際には、新しい証明書を取得する必要がありますか?
はい。修正した原稿を再投稿する場合、技術的な側面と言語的な側面の双方に変更が生じます。校正会社に対して、発行日を更新した新しい英文校正証明書の発行を依頼することで、修正された原稿もまた専門の校正サービスによって徹底的に編集・校正されたものであることをジャーナルの編集者に証明できます。また、査読者からのフィードバックにおいて、原稿の言語を向上させるために専門の英文校正を利用することが明示的に推奨される場合もあります。これが求められる要件である場合、証明書を提出することで、著者がフィードバックの指摘事項に対応したことをジャーナルの編集者に保証できます。
Q2. 証明書があれば、論文の採択(アクセプト)は保証されますか?
いいえ。校正証明書の目的は、投稿前に論文が専門家によって編集・校正されたことを示し、言語の品質をジャーナルの編集者に保証することです。採択を保証するものではありません。ジャーナル側は、査読プロセスに進む前に、言語の品質について独自に原稿をチェックします。
Q3. 証明書に有効期限はありますか?
校正証明書自体に有効期限はありません。しかし、すべての英文校正証明書は、提出された特定の文書のみに限定して適用されます。
例えば、あるバージョンの原稿をジャーナルに投稿したものの、言語の問題ではなく、ジャーナルの対象領域(スコープ)との不一致が原因でリジェクトされたとします。そこで、原稿に特定の修正を加え、別のジャーナルを目指すことにしました。この場合、以前に使用したのと同じ英文校正証明書を使い回すことはできません。最新の状態で校正された原稿に対して、新しい証明書を発行するよう校正会社に依頼してください。
Q4. AI翻訳やAI校正に対して、証明書は発行されないのですか?
AIツールは、翻訳や校正に対する証明書を発行することはできません。ジャーナル側は、AIツールを共著者、校正者、または翻訳者として認めていないためです。したがって、AI翻訳やAI校正に対して証明書が必要な場合は、そのプロセスに人間の専門家が関与している必要があります。もし原稿の翻訳や校正にAIツールを使用した場合は、専門の英語校正者に原稿の確認を依頼してください。そうすることで、ジャーナルに受理される必要な証明書を提供してもらうことができます。
Q5. 一般的に、どのようなジャーナルが英文校正証明書を必要としますか?
一般的に、インパクトファクターが高い国際的なジャーナルでは、特に非英語話者の著者に対して英文校正証明書を要求します。Wiley、Elsevier、MDPI、Springer Nature、Taylor & Francis、SAGE、IEEE、Cambridge University Pressなどの出版社が発行するジャーナルでは、投稿された原稿の言語クオリティが学術出版の基準を満たしているかを確認するために、英文校正証明書の提出を求めています。
まとめ
英文校正証明書は、非英語話者の著者が国際的なジャーナルへ円滑に投稿を進める上で役立ちます。エディテージのような定評のある校正会社が品質を保証することは、原稿が出版可能な状態に達しているかという点において、ジャーナル編集者からの信頼を得ることにつながります。エディテージの一連のサービスを確認し、高品質な英文校正と英文校正証明書を取得することで、研究論文の採択・出版という成功に向けたプロセスを迅速に進めることができます。
